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2008年4月号

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master+mind+R第4弾!

仲野茂(ANARCHY) + J(LUNA SEA)

若者から不動の人気を誇った伝説のパンクロックバンドANARCHYヴォーカリスト・仲野茂と、ヴィジュアルロック界一大ブームの架け橋となったモンスターバンドLUNA SEAのベーシスト・Jの対談がここに実現!!
また、SHINJUKU LOFT 9TH ANNIVERSARY master+mindスペシャルとして、4/23(水)に新宿LOFTにてカップリングイベントも決定している。
世代やジャンルは違えど、アーティストとして、一個人として、お互いをリスペクトし合い、お互いに影響を受け合っているこの二人の出会いから現在に至るまでを聞いた。
(text:どうきょうみゆき)

生き様として音楽をやっている人に触れることで、自分自身の何かを確認していた
J 最初に会ったのは結構前になりますか? もう。
 そうだね。
J LUNA SEAをやっていた時に、サカグチケンというアートディレクターに僕らのアルバムのジャケットを作ってもらったりしていたんですが、そのケンから紹介してもらったのがきっかけでしたね。
 うん。
J 元々ANARCHYというバンドの存在は音楽やる前から知っていたし、いわゆるその悪しき伝説も知っていました(笑)。音楽・ロックをやり始めた頃から憧れの存在でしたね。LUNA SEAも今ではもう上の世代になってしまうんですけど、当然ANARCHYは上の世代のバンドで、僕らからしてみると未知な世界なわけですよ。ロックを生き様としているのに僕個人は本当に憧れていて。音楽的な接点は全然無くてもその世界に触れてみたくて、LOFTのイベントとかにちょこちょこ遊びに行って、お話しさせてもらったりとかよくしてましたね。
 だから旧LOFTの頃からの知り合いなんだよね。もうその時はザ・ロックバンドも終わって、仲野茂BANDをやってる頃で、Jはよくライブに足を運んでくれたりとかしてた。もうその当時LUNA SEAはイケイケなのにね!
J ははは。
 イケイケだからさ、ライブハウスに来るっていうものなかなか出来ないとも思うんだよ、スターだからね! でもJは“俺もバンドマンです”みたいな感じで気取った所が全く無かった。
J ANARCHYはリアルタイムでは聴いてなかったんですけど、学校の校舎にね、漢字で「亜無亜危異」って書いてあったり。あれは何て読むんだろう? みたいな所から始まって、調べていったら日本のロックバンドなんだっていう事を知って。ヤバイ匂いがプンプンしてた(笑)。その当時自分もやんちゃだったので、そういうものに対しての興味がすごいあったし。だから自分が音楽やり始めて出会う事が出来て、自分自身何かを確認をしたかったというか。さっき茂さんがイケイケって言ってましたけど、LUNA SEAがどんどんそういう状態になっていく内に、自分自身が憧れていた何かというのがどんどん…何て言うのかな、“これでいいんだろうか?”みたいなね。“自分が求めていた世界って何だろうか?”って。それを生き様として音楽をやっている人達に触れることで、自分自身何かを確認してたのかな、なんて思います。今思えば、ちょこちょこ遊びに行って“自分もバンドやってるんでー”なんて生意気ですよね。多分普通だったらぶっ飛ばされて終わりなんでしょうけど、茂さんはそうではなく“聴きたいなら来いよ”って感じで接してくれて。“でも来れるのか?”って(笑)。いろいろ話を聞いてく内に、リアルな言葉がすごい溢れてたし、自分にとってLOFTはものすごい居心地の良い場所でした。イベントが終われば相変わらずみんな飲んでるし、しかも錚々たる顔触れで(笑)。俺からしてみれば相変わらずヤバイ匂いがプンプンしてる場所でしたし、そこでいろんな事を感じましたね。
 うん“良く来たな”とは思ってた。だってもう来る必要のない場所じゃん、ライブハウスは。当時LUNA SEAは東京ドームを満杯にしてたわけだからさ。まぁでも今Jも言ってたけど、イケイケの時はイケイケでいいんだけども、ずっと忙しいしさ。ANARCHYもそうだったけど、レコーディング、ツアー、リハーサル、曲作りとかにずっと追いまくられるわけじゃん。それまではすごいライブをやったりする事が楽しみだったのに、もう来年のスケジュールまで決まっちゃってる時なんかはげんなりする瞬間があるわけ。ライブが嫌なわけじゃないのに、自分の中の矛盾だよな。今まではライブがやりたくてしょうがなかったのに、ライブやって金も入ってくるのに、やる事がなんか苦痛になっていくっていうさ。で、俺ツアー中にパニックになって逃げたりとかしたんだけど(笑)。
J あ、聞きましたよ、広島でしたっけ? いなくなっちゃったっていう(笑)。
 そうそうそう(笑)。でもさすがにJなんかはそういう事出来ないじゃない? でも逃げたくなる気持ちは分かるんだよ。ただ周りにいる奴らはとにかくやってほしいわけで。Jとは付き合いが長いから分かるけども、そういう周りの気持ちが分かっちゃう奴だからさ、Jは。俺みたいにツアー中にすっ飛ばすとかいう事は多分出来ないタイプなんだよね。でも抱え込めてやれてる内はいいけど、その内かったるくなるんだよ、人の事まで抱え込むのは。“何で俺がお前らの事まで考えなきゃなんねぇんだコノヤロー”“俺だって悩みはあるのに”みたいなさ。それでもやっぱりいろいろ考えると開き直れない所があって、まぁ開き直っちゃったらそれはそれでしょうがないとも思うけど。結局日本のバンドは、ずっと売れ続けてポップスターとしてやっていくか、衝撃的にバン! といきなり出てある年と共にいなくなっていくか、えらい両極端じゃん。なかなかしぶとい年寄りも居なくなっちゃったしね。そうするとJなんかが見てても殺伐とするんじゃないの? 売れていかないとココにはいられないし、かと言ってどうなの? っていう。他にもう見本がないからさ。だから若い奴らには“日本ってロックの地層がないんだな”って思われちゃうよね。まぁ尊敬もないだろうけどね。
J あぁ、そうですよね。
 俺は別に日本はそんなに狭いとは思わないけど、外人はワールドワイドじゃない? 日本は国内だけじゃない? “アジア”っていう場所柄もあるんだろうけど、レコード会社はまず外国に興味が無いしね、ビックリするぐらい。そういう所では行き詰まっちゃうよね。バンドっていうのは、ツアーやって少し活動してりゃ元気なんだけども、それも大したサイズじゃないからね。だからウケるウケないじゃなくて、外国とか行ってやれればな、とは思うよね。そしたらバンド的なモチベーションとか気分とか変わる。国内だと変化がないんだよな。
J ホントにそういう渦中の中で、何かがだんだん薄まっていっちゃうような錯覚なのか感覚なのか分からないけど、そういうものは感じてましたね。果たして自分が望んで進んできた場所、これから望んで進んでいくべき場所っていうのは、ここにあるんだろうか? みたいな。
 単純な話をすれば、移動だって新幹線か飛行機だし、地方って言ったって、地方の都会でやるわけだからリトル東京だよね。そんな山の中でやるわけねぇんだからさ。俺ある時、新幹線乗って行ったら駅が分からなくなっちゃった時があってさ、みんな風景同じで(笑)。駅前にでっかい歩道橋があってアーケードがあって。“あれ? 今日仙台? 新潟? どこだっけ?”みたいな。
J あぁ、分かります。似てますもんね。
 どこ行ったって変わらないわけよ。駅前の作りなんて、どこもファーストフード店があってさ、地方の子も標準語しゃべるし、なんの変わり映えもしないよね。その点外国は言葉が違うもん(笑)。
J ははは。
 俺は外国でやった事なんてそんな大したことないけど、やっぱり違うよね。ロンドンでの飛び入りライブと、メキシコだけなんだけど、メキシコなんか面白いなと思ったよ。当時、竜童組と子供ばんどとSHOW-YAとザ・ロックバンドで行ったんだけど、初めて記者会見をやったんだよ、日本でもやってもらった事ないのに(笑)。その記者会見ではジャーナリストとかが来てて、結構ハードな質問受けたけどね。「日本には民謡とか演歌とかあるのに、何でお前らロックなの?」って。実はその記者会見向かう前に宇崎さん(宇崎竜童)とうじき(うじきつよし)と打ち合わせしてて、宇崎さんが「ジョン・レノンがビートルズでアメリカ行った時にギャグを飛ばしたように俺等も何か言おうぜ」って言っててさ。俺そのプレッシャーに負けて、その宇崎さんの一言に負けて、「コノヤロー! お前ら! 日本人はまだみんな侍でちょんまげして刀ぶら下げて歩いてると思ってるんじゃねぇぞバカヤロー! ロックバリバリ聴けるんだ!」なんて言ったらシーンとしちゃってさ(笑)。
J ははは!
 “あれ? ここまで来てやっちゃった?”って(笑)。そしたら、次の日ホテルで新聞見たら芸能欄みたいなのに俺達が載っててさ。あらららら〜みたいな(笑)。でもちょっと気分良かったよ、街中で追い掛けられたりしてさ。「メキシコ危ないからね」って言われてたから、やべっ! ってみんなで思いっきり逃げたわけ。そしたら向こうの奴の方が足が速くて追いつかれちゃってさ、何事かと思ったらその新聞持って「ココにサインしてくれ」って言うの。早く言えよバカ! って(笑)。
J ははは!
 外国は何かやってる奴らに対してのリスペクトっていうのはすごいよね。売れてる売れてないなんて関係なくてさ。“へぇ! やってんのか! 何を?”みたいな(笑)。いい加減なんだけど、ちょっと気分良くなれる。日本だとさ“何売れてないの?”ってすぐなるじゃん。「テレビ出ればいいじゃん。テレビ出れば売れるんじゃないの? 茂も」みたいなさ。そんな簡単に言うんじゃねえよコノヤロー! 俺の親戚か? ってんだ、余計なお世話だ! っての(笑)。何か物事をやってるっていう基準じゃなくて、売れてるっていう基準しか日本にはないから、なんかかったるいよね。
J 茂さんの言葉を借りれば、元々俺の中では“売れてる”っていう基準で音楽を聴いてきていなかったんですよね。それが自分の中では絶対だったんですよ。さっき“薄まっていく”っていう話をしましたけど、どんどんそうじゃない所が評価されていったりとか、“姿勢なんかどうでもいい”みたいな世界にどんどん入っていってるような思いがあって、自分の中で何かを取り戻したいというか、何か本当の世界に触れたい欲求がすごくあって。だから出入りしてたんですよね。ヘタすれば板挟みになる可能性もありますよ、“何でお前が来るの?”みたいな。“お前なんかどうせLUNA SEAじゃん”みたいな(笑)。でも茂さんは本当にナチュラルで。ま、勿論そういう様なヤツもいましたけど(笑)。尚かついろんな事を感じさせてくれたというか。でも対個人としてだけではなくて、前にLOFTのイベントに遊びに行った時に、LOFTのステージで上の世代のいろんなバンドが演奏してて、それを観た時に“やっぱり凄ぇなぁ”と思った自分もいたんですよ。バンドやってる人間だったら分かると思うんですけど、演奏力とか、バンドが持ってるエネルギー、グルーブとかも含めて、やっぱりそれがあるから憧れる。旧LOFTの立ち退き問題の時に野音(日比谷野外音楽堂)で行われた「KEEP THE LOFT」も声を掛けてもらって…。
 そう、ANARCHYが再結成出来なかったから、ベースをJがやってくれたんだよね。なのに、昼のワイドショーは大槻(大槻ケンヂ)ばっかり出しやがった!(笑)
J ははは! ま、最初は“俺がやっちゃマズイでしょ”みたいな所は実はあったんですよ。でも茂さんに「お前がやらなきゃダメなんだよ」って言われて。そして当日に「Jもこれ着な」って茂さん家から持ってきてくれた国鉄服を渡されたんですけど、あれってリアルタイムで着てたヤツですよね?
 うん、そうそう。
J それを借りて。でも、着たらズボンが短かかったんですよ(笑)。
 ははは!
J ま、それは冗談としても、やっぱりその瞬間に居させてもらって良かったなって思いました。

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売れてる売れてないなんて関係ない、大事なのはそこに渦巻いている熱
 思うのは“ただ売れて終わり”とか、バンドやって売れなかったから結婚しちゃって、“家族持ったからもうバンドできねぇ”みたいなさ、“そんなオチかよロックバンド?”みたいなのが俺の中でずっとあって。でも売れてると売れてるで“アイツ売れやがって”みたいなさ、どうでもいいんだよそんなのは。勿論そういうフツフツとした事を考えた時期もあるけど、結局売れれば官軍でさ、でもそんなんじゃねぇだろって思う。ロックとはそういう意味でも例えばもっとポップで振り幅が広いとしても、やっぱり世界のすごい所は誕生日だと当然のようにライブハウスに出ていくんだよ。そしてキース・リチャーズが好きで飲んでいるレベルイエル(バーボン)が1ダース注文が入ると“あそこでライブやるらしい!”ってなるんだって。とんでもなくデカイ会場でもやるけども、誕生日だからってラフにライブハウスでもやる。そういう事ってなんか羨ましいなって思うんだよ。そういう事を思ってた時にちょうどJに出くわしたりして、“そんな売れてる売れてねぇなんて関係ねぇんだよな”っていう感じがした。Jが降りてきてくれたから。俺も同じステージまで行ければいいけど、それはエライ大変だしさ、やってる事も全然違うしね。売れてる奴が降りてきてくれない事にはなかなかしゃべれねぇんだよ。だからJはライブハウスに降りてくるから大したもんだとは思ってるけどね。
J 自分自身としては全然自然な事なんですけどね。勿論タイミングやキッカケもありますけど、なんかね、そういう概念自体がものすごくロックじゃないなって感じてるんですよ。別に東京ドームやったからって、ライブハウスに出ちゃいけないわけじゃないし、場所は関係ないですよね。ただ自分が憧れてきたものっていうのは、自分が好きだったロックっていうのは、ただそこに渦巻いている熱だから。そういう意味では自分自身それをずっと追いかけている感じなんですよ。良い例えか悪い例えか分からないですけど、その中で海外にも好きなバンドとか勿論影響受けたバンドとかいて、例えば俺ガンズ(ガンズ・アンド・ローゼス)のメンバーとか仲良いですけどそれと同じなんですよ、茂さんとかLOFTに出てたあの時代の人達に対しても。だから本当に自然な事だし、こうやって話していられる事自体、自分にとってはものすごい幸せな事なんですよ。だからライブとかの場じゃなくても、茂さんと一緒にサッカーやったり、新年会に行ったりね。
 うん。新年会で、ボーカルじゃないのにLUNA SEAの曲を歌わされたりね。
J ははは! 歌ってました? 歌ってたか! あ、そうだこの間、ニューロティカのあっちゃんと仕事で一緒になって「そう言えば新年会も居たよね!」って言われた(笑)。考えたら茂さんの結婚式も俺が一番年下だったんじゃないですか?
 あれ? Jいくつになったの?
J 今年で38歳になりますね。
 38歳か。じゃ10か11歳違うんだ。俺48歳。
J でもANARCHYってすごくデビュー早いですよね?
 デビューは20歳。
J ですよね、僕らもそれぐらいなんですよ。
 まぁJも年齢不詳って言っちゃあ不詳だよね。
J ははは。そう言えば茂さんが舞台やった時も見に行ったりしてましたね。
 うんうん。でもJがそういう動きをしてきた事っていうのはJの中で身になっていくわけじゃない? これからそのキッカケはどうであれ、ヴィジュアルと言われるバンドが年取って“これからどうすればいいんだろう?”ってなった時にJが居てくれたら楽だよね。本当は“そんなの関係ねぇ”って言ってるバンドの方がイケてるんだけども、いくらイケてるバンドだって悩む時はあるわけだからさ。その時にキッカケになったりするっていうのはすごく大事な事だと思うんだよ。だからと言って別に俺はその為にやってる訳じゃないけどね。一番大事な事は“自分がやりたいからやってる”って事。そこしかないけどね。
J そうですね。
 ただそんなに単純でもないからさ、好きな事をやっていく為にはどうするかっていう事になっちゃうと、そっちの方がデカクなっちゃったりとかする時があるんだよな。昔“ザ・ロックバンドが歌謡界に殴り込み!”なんて言ってテレビ出たら、逆に殴り込まれちゃったりしてさ(笑)。
J ははは!
 俺はあんまりテレビが好きじゃないんだけども、やっぱりテレビってすごいメディアだからさ。いくら過激だって言ったって、そんな1曲の演奏でブラウン管ぶっ壊せる程やれるわけねぇじゃん。本当にそうしたら放送禁止になっちゃうし。だからすっごい恐怖だよね、メディアっていうのは。またJはJで俺から影響受けてくれたりしてくれてるけど、俺は俺でJから影響受けたりもしてるからね。Jと付き合っててすごく面白かったのは、ラジオの「くねくねくらぶ(ラジオ番組)」っていう地方局でJがゲストに来てくれた時。やっぱりテレビだとさ、どうしてもやっぱり“LUNASEAのJ”っていうのになっちゃうんだよ。その責任感はすごく分かるんだけど、そうすると結構そこだけで頑張っちゃう、画的にもさ。でもラジオだと画が無い分、“あ、Jだ!”みたいなね。“LUNASEAのJ”ではなく“J”。だからそれはすごく良かったな、と思ってね。俺はそういうJを見てから、ラジオはやりたいなっていうか、ラジオは続けていきたいなって思った。
J あれはすごかったですよね! あの番組は!
 うん、今はもうやってないけど、やっぱりラジオっていうメディアは面白いなって思ったね。それはJが感じさせてくれたんだよ。Jが“J”としてっていう意志があるからそうなるんだろうけど。別にそのまま“LUNA SEAのJです”って来てくれても良かったし、逆にそれが当たり前なんだろうけど、ただそれだけだったらゲストで来て一緒にしゃべってても多分あんまり面白くなかったと思うんだよね。
J そうですね、基本的には俺はいつでも素でいたいなとは思うんですけど、バンドとしての立ち振る舞いと一個人としての立ち振る舞いっていうのは違うと思うし。もっと言えば、その番組自体がものすごい番組だったので、例え鎧を着て行ったとしても通用しないなって(笑)。
 ははは! めちゃめちゃな番組だからね(笑)。やってるパーソナリティが俺と浅野のりこっていう奴なんだけども、この浅野のりこっていうのが俺と同い年でさ。俺らの世代って暴走族全盛の時代で、女で初めてキラー連合のトップになったっていう。当時はそっち系の雑誌にもよく出てたんだよ。その当時は顔も可愛かったからね、当時はね!(笑) だから別な部分でイケイケでやってたから、のりこも恐い物無しみたいな所もあって、俺も別にハナっからそんなのどうだっていいじゃん?
J 本当に本音しか言わないですもんね、あのラジオはすごかったですよね(笑)。
 うん(笑)。で、そのラジオにDJ KRUSHが来て、番組で盛り上がってJと一緒にGaZaってバンドもやったしね。
J ライブもやりましたね。
 そう、結構やってんだよね、なんだかんだ言いながら。「KEEP THE LOFT」も一緒にやったろ、その後にGaZaってバンドも作ってやったし、この前は高樹町ミサイルズでも一緒だったし、結構やってるんだよ。まぁ面白いよね。リキッド(旧LIQUIDROOM)でやったGaZaの時はすごかったよね、もう何年前になるんだか分からないけど。
J もう10年前ですね。
 10年前か。あの当時バンドはもうライブハウスに出ない時だもんね。基本的にスタンディングがない時だもんね。
J そうですね。だから酸欠で人が倒れたりとかすごかったですもんね。
 それでチケットをJのファンに全部買われちゃってさ、ANARCHYのファンが買えなかったっていう(笑)。ライブハウスのあの距離感でJを見られるのって当時あの時しかなかったらしくてさ。リキッドって段差があったじゃん? とにかく客は前に行きたいからダーッて走るんだけど、袖で見てたら女の子がみんなそこで転けるんだよ、ババババババーッ! って(笑)。笑った笑ったもう! すっごいよもう!
J (笑) あと、その時ドラムがいなくてDJ KRUSHが全部ターンテーブルからビートを出してくれてたんだけど、結局振動で針飛んだりとかね(笑)。
 そう、針飛び(笑)! しかも俺はそんな女ばっかりのトコでライブやったのは、デビュー当時のギャルズライブのイベント以来なんだよ。俺はそれ以来なわけよ。でも客の首がみんなJの方に曲がってるわけよ、首痛くなんねぇか? みたいな(笑)。
J ははは!

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ある意味ゴールはない、よりリアルに
J 今後はこのまま熱い熱みたいなのをどんどん前に進めていく事かな、って自分では思うんですよ。ある意味ゴールってないんですよ。“目標”っていうものでもなかったり、そこに音楽があって、そこにバンドがあって、そういった中でその熱を途切らせないようにずっといたいなっていうか、それが自分にとってはすごくクールな事かな、って思うんですよね。
 Jなんかはまだまだ可能性があるわけじゃない? LUNA SEAやってた時はさ、嘘付いているっていうわけじゃないけど、みんなで作り上げたバンドなわけじゃん。これからは“J”になってどんどん自分を掘り下げる作業になるわけだから、どんどんリアルになるよね、J自身は。
J うん、そうですね。
 まぁ一番かったるい作業でもあるから、俺はそれが嫌で休むんだけど(笑)。でもそれはもうやることなすことリアルだよね。建前なんかもうどうだっていいんだし。Jは今後脱ぐ作業をどんどん出来るわけだからね、いきなり「4/23のステージで脱ぎましたー!」ってフルチンで出て来られたら“こりゃやられたな!”って思うけどね。ありゃりゃりゃりゃーみたいな(笑)。
J ははは!!
 ま、それはないだろうけどさ(笑)。でも俺達のやってる事はそういう事だからね、表現っていうのは。ま、俺の場合はフルチンでやるけど。でも最近は峯田(峯田和伸/銀杏BOYZ)とか出てきやがったからな(笑)。
J 俺、茂さんとか傍で見てると、本当に“ライフスタイル”だと思うんですよ。それがそこにあるというか、本当にロックンロールなんですよね。だからやっぱり俺以外も多くの人が茂さんをリスペクトしてるんだと思うし。
 でも10個離れてるっていうのはいいんだよね、年齢的にね。
J あ、それは言われました、JOEさん(G.D.FLICKERS)に。「Jよぉ、お前は良い時に出会ってんだよ」って(笑)。
 ははは! でも本当は5年サイクルのが分かりいいんだけど、俺がヘタったら、そこまで10年間あるわけだよ、Jは。そしたらもう抜ける訳だからね。そういう意味で言うとさ、俺はジャニス(ジャニス・ジョプリン)もジミヘン(ジミ・ヘンドリクス)もジム・モリソンも楽に抜いてるんだよ! 21年ぐらいも!(笑) ただこれがあいつらのすごい所で、あいつらは27歳でやっちゃったんだよね、俺の一生分を。俺ある時、天才と凡人の差ってスピード感だなって思ったのね。27歳で一生分をやっちゃう、やっぱりあのスピード感ってすごいサイクルで、だから天才って言われるんだなって思った。それを俺が一生涯掛けてやろうとするとさ、凡庸なんだよ、ゆっくりで。亀かお前! って話じゃん(笑)。
J でも茂さん、ANARCHYのあのスピード感っていうのは、それと同等。
 いやぁそんな事ないよ。
J いやいや、あのインパクトはすごいですよ。
 だからあの6年間で俺達みんな死んじゃえば良かったんだよなー!
J (笑)
 そしたら今頃かなりスゲーと思うよ。伝説だよ、まさに。微妙にみんな生きてるっていう事がダメなんだよ。でも“パンク”って“衝動”ってさ、それを続ける為には“ロック”に成らざるを得ないんだよな。
J うんうん。
 “衝動”ってどんなに過激な事やったって2回目から衝動じゃなくなっちゃうんだよな、これが。
J そう、リアルじゃなくなっちゃうんですよね。

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4/23 イベントへ向けて 
 しかし今度のLOFT、9周年って中途半端だよな〜(笑)。10周年じゃない所が、俺らにピッタリだけど(笑)。
J でもすごい楽しみですよね。このカップリングはLOFTでじゃなきゃ! って思う。 勿論俺と茂さんを繋げてくれた場所はLOFTだと思うし、そういう意味では面白いですよね。
 まぁ俺は気負わずにやれたらと思うね。妙なスケベ心出さずにね。なんとかJのファンを取り込もう! みたいな。そしたら絶対ライブこけるもん(笑)。でもそれぐらいの方がイベントって面白いんだけどね。バンド自体のクオリティとかは置いといて、慌てちゃうぐらいのカップリングでやりたいけどね。
J まぁでもLOFTじゃないと有り得ないイベントだと思うので、みんな楽しみに来てほしいですね。
 そういう小屋で有り続けてもほしいしね。
J うん、そうですね!
 またJみたいな奴らも増えてほしいよね。
J 多分LOFTもすごいんですよ。このカップリングを実現しようと思ってくれてる事自体が。その意味っていうのが伝われば素晴らしい夜になるんじゃないなぁって思ってます。
 良い締めの言葉だねぇ! あ、俺の最後のこれは切っておいていいからね、Jの言葉で終わらしといて(笑)。



■仲野茂最新情報
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<SDR LIVE ※全てイベント>
4/23(水) 新宿ロフト 
※6月ライブ予定
<ゲタカルビ>
4/09(水) 渋谷CLUB CRAWL
4/16(水) 新宿Club Doctor
<HP>
http://www.anarchy.co.jp/ (ANARCHY)
http://sdr.rdy.jp/ (SDR)

■J最新情報
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<LIVE ※ワンマン>
4/12(土) 松山サロンキティ
4/15(火) 渋谷 O-EAST
4/16(水) 渋谷 O-EAST
4/19(土) 札幌ペニーレーン24
4/23(水) 新宿ロフト ※イベント
4/26(土) 名古屋ダイアモンドホール
4/27(日) 大阪なんばHatch
4/29(火) 福岡DRUM LOGOS
5/01(木) 新潟LOTS
5/06(火) 東京・日比谷野外音楽堂
<FC LIVE>
4/05(土) 東京・渋谷QUATTRO
4/13(日) 大阪・心斎橋QUATTRO
<RELEASE>
4/23(水) 7th Album 『RIDE』AVCD-23577
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¥3,000(without tax)
-全12曲収録予定-
1.I feel you 2.final call 3.ray of light 4.RECKLESS
5.Speed of Love  6.Flame 7.never ever 8.nothing
9.Hi light & the deep shade 10.Snake beat (album version)
11.island 12.addiction
<HP>
PC→http://www.wumf.com/
MOBILE→アーティスト公式メロ内「J WUMF.COM MOBILE」
<FC>
J OFFICIAL FAN CLUB “F.C.Pyro.”
03-5759-1488(平日 14:00〜18:00)
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