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2008年2月号 P.1

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master+mind+R 第3弾!

桜井アヲ(ex.cali≠gari/LAB.THE BASEMENT)
 + KAZI(REDЯUM)
   + Kozi(ex.MALICE MIZER)


接点の見えない意外な3人のぶっちゃけ同世代トーク。
そんな事言っちゃっていいんですかー!? なんて話題満載!
ご堪能あれ!!
(text:重田磨美=チビタ)

湿っぽい世代
一同 まずは乾杯〜!!
Kozi 俺、アヲ君の存在は昔から知っていたけど、まともに話すのは今日が初めてなんだよね。
アヲ 結構近い所にはいましたよね? でも一回もお会いした事ないですよね?
Kozi そう、何気にすれ違いな感じで。「何だ? この変な人」って感じで存在は知ってはいたんだけど。
一同 笑
KAZI 僕はアヲさんと一緒にツアー回りましたよね?
アヲ 素敵なツアーを回りました。
Kozi それはcali≠gariの時?
アヲ いや、LAB.THE BASEMENTで。楽しく回らせていただきました。
KAZI そう、ムニムニとLAB.THE BASEMENTとREDЯUMで。
Kozi じゃあ結構古くからの知り合い?
アヲ 2006年からかな? あのツアーなかなか面白かったな、個人的には。
KAZI うん、刺激的なツアーでした。
Kozi もう飲みまくりツアーみたいな感じだ?
KAZI 飲んだねぇ!
アヲ 飲んでましたねぇ!
KAZI そしてKoziとはもう飲み友達で。
Kozi うん、基本的に飲み友達だもんね。ライブとか一緒にやった事ないし。
KAZI tetsu(nil)を介して知り合って、話してみたら同い年だし、コウジ同士だしね。そしたらえらい飲むので、敵わないや〜と思った。
Kozi いやいや(笑)。でも知り合った時俺は絶賛活動してない中だったんですよ。
一同 笑
Kozi ソロで活動してたのは2005年ぐらいまでだったんで。ちょうどその後に知り合った。俺はREDЯUMのライブは見に行ってるけどね。
KAZI そうね、だから俺はKoziのライブは生では見た事ないんだよ。
Kozi しょぼいよ〜! 俺のライブ!
KAZI ははは。そう言うけど、しょぼい事ないと思うよ俺は。
Kozi すぐ転ぶからね(笑)。
KAZI 今でも絶賛活動休止中なんでしょ?
Kozi うん、水面下では動いてるけど、ライブとかはやってない。アヲ君のそのLAB.THE BASEMENTって、申し訳ないんですけど音聴いてないから分からないんだけれども、ヴォーカルだったんですよね?
アヲ うん、なぜか。
Kozi 俺、最初フライヤーかなんか見た時、名前違うしでも顔がアヲ君ぽいなと思ってて。
アヲ なんかね、最初は遊びで始めたバンドだったんですよ。それがだんだん面白くなってきちゃったんだけれど、ちょっといろいろ限界を感じ始めて、やっぱり自分の名前でやりたいと思って。それでバンド名を変えて始めたんですけどね。始めた途端にまた問題勃発…よくある話、金銭問題のトラブルみたいな(笑)。
KAZI ほう。
Kozi ありますねぇ。悲しいかな、それはしょうがない。俺もソロになってからその辺はつくづく感じてる事。
アヲ もう学ぶ事いっぱいありましたよ。悪い大人に騙されないようにしないとって。
Kozi そうそう・・・なんかどんどん湿っぽい話になってきたけど大丈夫?
KAZI いいんじゃないですか? リアルな話で(笑)。
一同 笑
Kozi キッズな頃にさ、バンドって、音楽ってカッケー!って思って田舎から東京に出てきてさ。実際始めてその中に入っていくと、見たくないものとかいっぱい見えてくるじゃん。まぁそれは音楽じゃなくても普通にサラリーマンだったり社会人でもそうかもしれないけれども、なんかうっとおしい事多いよねぇ。ん? 湿っぽくなってきてるよ、どうも。
一同 笑
KAZI でもちょうどうちらは湿っぽい世代だよね?
Kozi そうね、ちょうどね。
アヲ そうそう、ここ2、3年はちょうど湿っぽい事ばっかりあったし。
KAZI あ、いかんな、こういう話題は。
アヲ ま、でもそういった嫌も全部ね、音楽に純粋に反映される訳ですよ。音楽の世界観にね。
一同 うん、そうそう。
アヲ 良いこと言った(笑)! だからね、もう音楽にダダ漏れですよ。
KAZI うん、かなり反映されますよね。

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曲と歌詞
Kozi KAZIはドラマーだけど、結構作曲してるじゃん? どうやって作るの?ギターとかで作るの?
KAZI いや、全部アカペラでテープレコーダーに吹き込んでる(笑)。
アヲ アカペラ!?
KAZI ア〜ウ〜ア〜って(笑)。それにまずコードを付けてもらって、次にYUMIちゃんに覚えてもらってっていう二段階。だから俺が作るのはすごい面倒臭いの。
Kozi でも結構曲作ってるよね? REDЯUMでね。
KAZI そうなんだけど、ギターも弾けないし音痴だし、もう大変よ。だから持っていくと「え? また作ったの?」って「えー面倒臭い!」みたいな感じにみんながなる(笑)。「せめてコードぐらい作ってきてよ」みたいな感じになるんだよ(笑)。
Kozi でもREDЯUMの曲って普通じゃない感じがするからさ、俺は。なんかアダルティーな匂いがするんだよ。
KAZI うん、アダルティーに拘ってる。そこら辺のガキが出来ないような感じにしてる。
Kozi そのREDЯUMのアダルティーな空気感を出すのは、多分カチッとギター持ってコードで作るんじゃなくて、鼻歌からいくのがやっぱりいいんだろうね。酔っぱらいオヤジの鼻歌のようにね。
KAZI ははは。だからほとんどイメージで話してるもん。「あの映画のあの感じ」とか「モノクロでさー」とか、そういうイメージだけで話してる。
アヲ それでどんどん音になっていく?
KAZI うん、それをみんなが聞いて「こんな感じ?」ってポローンって弾いて「あ、それそれ!」とか「あ、ちょっと違う」とか、そういう感じでだんだんとね。だからすごく回りくどいの。
Kozi はー、すっげーな。
アヲ それでREDЯUMの名曲の数々を…
KAZI いやいや。
Kozi でもそういうのって大事だよね。俺も音楽理論とか全然分からないし、曲作ってても譜面も読めないし書けないしさ。ギターで作ったり鍵盤で作ったりしてるけど、メンバーに説明する時は「ここでバーン! ってなってガーン! ってなってゴーン! グシャーン! ってなってここでバイーン!!」って。
KAZI 擬音ね(笑)。
Kozi そう、だいたい擬音で、「ここは○○の映画の○○みたいな空気感で」とか、すごく漠然とした感じになる。アヲ君はどういう作り方?
アヲ 僕ねー、歌詞が最初なんですよねー。
KAZI 変わってますねー。
Kozi 詞があって音が付いてくる?
アヲ うん、なんかねー、ガーってとにかく文字書いて、書くだけ書いたら、それをラップじゃないけど「ナントカカントカ〜」って口で言ってると、自然に短くなっていくんです。それが文章を歌詞にしていく作業で、その過程で一緒にメロディーを付けちゃう。
KAZI へぇ! すごい!
アヲ でもそれはやっぱりギターを弾いてるから多分出来るんだろうな、とはすごく思いますけど。
KAZI それはなかなか出来ないですねー。
Kozi でもKAZIも詞は書くよね?
アヲ 曲先?
KAZI うん、僕の場合はそうですね。メロディーが浮かんでから、そこにいろんな思いをぶつける。「チクショー!!」とか「叶えろー!!」とか(笑)。もう怒りとか怨念ばっかり。
Kozi でもそういう感情は大事ね。
KAZI 楽しい曲なんか書けないもん。
アヲ 分かる!「頑張れ!」みたいな曲とか絶対書けないよね。勝手に頑張ってよって。
KAZI うん、それに言われなくても頑張ってるしね。
Kozi そりゃそうだ。
アヲ ホントに。うちらの方が「頑張って!」って言ってほしいぐらい。自分が必死なのに何で相手の事応援する必要があんねん!みたいな。
Kozi でもさ、言葉って直接的なものだと思うし、音って間接的なものじゃん? 俺は詞が書けないからこそ言葉を綴る立場っておっかねぇなって思ってて。言葉ってすごい強烈だと思うし、人も殺せると思うし。だから絵描きとか音楽家とかよりも物書きってすげぇなって思う。
アヲ 音楽で人を幸せにする事も出来るけど、逆に言うと殺す事も出来るって事になっちゃうよね。
Kozi 音ってニュアンスだったり雰囲気じゃん? だから影響受けて聴いてた海外アーティストの詞の内容なんて分からなくても、ニュアンスでカッケ〜な! とか思ったりするでしょ? でも詞の意味がちゃんと分かっていれば捉え方が違うと思うんだよ、きっと。言葉の方が刺さりやすいしね。
一同 うんうん。
アヲ でもKAZIさんの曲の作り方は衝撃的でしたよ。
KAZI マジっすか?
アヲ REDЯUMの複雑なあの曲の数々が、こうやって作られてたのかと思うと。
Kozi ねぇ。
アヲ しかもテープレコーダーときましたからねぇ。
一同 笑
Kozi その鼻歌の段階で、Aメロとかサビとかそういうパーツ的なものじゃなくて、もうツルっと丸々鼻歌で出てきちゃうの?
KAZI うん、A、B、サビっていうのは自分の中ではもう出来上がってる。で、歌ってYUMIちゃんに聴かせると「何を歌ってるのかさっぱり分からない」と。音痴すぎて(笑)。「これをどう歌えばいいの?」って言われて、TSUYOSHI君に聴かせると、TSUYOSHI君も頭抱えながら「多分KAZIはこういう事を歌ってるんだろう」みたいな感じで無理矢理コード付けて、コード乗せた時点でYUMIちゃんは「あ、こういう事ね!」ってなるの。俺はその間はもうずっと平謝り(笑)。
Kozi それが良いんだ、きっと! 多分その不安定なラインのフラットしまくってるようなKAZIの鼻歌の音域が、逆にTSUYOSHI君がコード探す時、あの不思議なコード感が出てくるんだよ。
KAZI だから仮に俺がコード知って「ここは絶対このコードで」とか言ったら面白くなくなってくるんだと思う。またTSUYOSHI君もあまりコードとか知らないから、独自のコードというか、人に言わせればあまりセオリー通りじゃないコードを弾くみたい。俺は分からないけど。
Kozi でも全く弾けないっていうのは意外だったな。チョロっとでも弾けるのかと思ってた。
KAZI 何回もトライしたけど、ダメだった。
アヲ てっきり鍵盤で作ってるとばっかり思ってましたよ。
KAZI いやー全然。全く出来ないですね、他の楽器は。
アヲ 別に誉めまくる訳でも上げる訳でもないんだけど、ツアー一緒に回った時に機材車の中でREDЯUM聴きまくってて、「ホントすごいよね、ホントすごいよね、これ濡れるよね」ってずっと思ってた。
Kozi 「濡れるよね」と!(笑)
KAZI ほう、濡れましたか!(笑)
アヲ 「これヤバイよね」って!
KAZI それは狙い通りっすね〜!
Kozi 「汗ばむよね」と!
KAZI ははは!
アヲ 「これはヤバイよね」と!「このバンドと一緒に出来るのか?」と。
KAZI いや〜嬉しいですわ〜。
アヲ それが鼻歌だったとは…新しい。でも化石を発掘するような制作方法ですよね? 岩を切り開いてココココ(岩をクイで打つ動作)って。
Kozi すごく良い例えだね! 詩人だ! ポエマーだ!
KAZI 今の例えは美しいねぇ! それをメンバーに言うよ、俺は。「化石を発掘するようなアレだよ?」って。
Kozi 「アレだよ」って?「アレ」なんかいっ!?
一同 笑
KAZI 「分かる?」って(笑)。「面倒臭い面倒臭い言ってるけどアレだよ?」って。
アヲ メンバーみんな良い復元師なんですよ。
KAZI (照れて)ま、頑張りましょ! …あんまり誉められる事ないんで(笑)。

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新宿LOFT
Kozi みんな地方出身でしょ? 俺なんかやっぱり新宿LOFTでライブが出来るっていうのはある種のステイタスみたいに感じてたから、LOFTでワンマンが出来るってなった時はすごく嬉しかった。
アヲ あぁ、それはあった! やっぱり移転する前にどうしてもワンマンがやりたくて、移転する年の最後の12月にギリギリcali≠gariのワンマンが決まったの。あれは本当に嬉しかった。なんかね、LOFTでライブが出来るという事が、すごい変な言い方なんだけど、当時としては「やっとバンドマンになれた」という感じだったね。
Kozi ああ、そういう感じはあった。
KAZI すごい分かります。
アヲ LOFTでライブが出来ない・認められないという事は、バンドをやっている上で意味がないんじゃないかというぐらい、登竜門的な存在でしたね。当時の新宿LOFTと鹿鳴館はそのぐらい自分にとって格式の高いものだったから。
Kozi LOFTは歴史がものすごく古いからね。
KAZI そうね、田舎にいる時に音楽雑誌とか読んでるとさ、バンドマンはみんなLOFTでライブやっている訳じゃん。BOΦWYにしろTHE ROOSTERSにしろ。だから俺は東京出てきた時には真っ先にLOFT行ったもんね。地方出身者が行く東京タワーとかいわゆる観光地じゃなくて、まずLOFT!
アヲ ですよねー! 僕も東京出てきてまずLOFTに行きましたもん。LOFTの前で写真撮ったり。
KAZI そう、LOFTの前に立って「俺は絶対ここでやるぞ!」と。
アヲ 一緒一緒! 超一緒!
一同 笑
KAZI 前のLOFTはBARとHALLが分かれてなくて、みんな客席で打ち上げをやるっていうのを雑誌読んで知ってたから、LOFTに行けば誰かに会える! と思って(笑)。それは行くしかない! と当時のメンバーと打ち上げに潜り込んで、諸先輩方に啖呵切っては怒られてた(笑)。
Kozi それはREDЯUMの前のバンド?
KAZI うん、革ジャンにリーゼントだった時。「俺の事絶対覚えていて下さいよ! 絶対上行きますから!」ってね。向こうはポカーンとして「誰?」みたいな感じでしたけど、俺も酔っぱらってるし「絶対やりますから俺ら!」って。そんな事ばっかりやってた(笑)。
Kozi 勢いがあった訳だ。
KAZI 今考えると怖いけどね。でも俺は前のLOFTには一回しか出てないんだよ。それは昼のオーディションだったんだけど。
Kozi あ〜! あったね〜! オーディションね!
アヲ あったな〜、そう言えば。
KAZI その時に一緒にやってたメンバーがもう九州に帰るからっていうので、まぁ思い出作りだよ。「お前、帰るんだったら一回LOFT出ようぜ!」って言って、昼のオーディションへ。
Kozi LOFTと鹿鳴館ってオーディションがあるから敷居が高いっていうイメージはあったよね。
アヲ そうそう、受からないと出れないんですよね。あと当時僕V(ヴィジュアル系)だったじゃないですか。髪を立てるにしても顔洗うにしてもトイレの水しかないんですよ。トイレをガシャンって大にしてジャーって出てくる水でやってた(笑)。
一同 へぇ!(笑)
アヲ あれだけは何とかしてほしかった。だから今のLOFTは天国ですよ。
KAZI 確かに天国ですね。当時あとは客として見に行ってばっかり。
アヲ 一番行ったライブハウスだったな、ホントに。
Kozi 何を見に行ってたんですか?
アヲ それはいいじゃないですか(照)。
一同 笑
Kozi いやいや、そう言われれば余計に聞きたいでしょ!
アヲ えー、僕はLOFTに一番見に行ってのは、DEEPとVelvet Endroitなんですよ。
一同 ほー!
Kozi 懐かしいなぁ!
アヲ あとはDIP THE FLAG。
KAZI 後のdipという事ですか?
アヲ そう。やっぱり田舎者だったから東京に出てきてからなんですよ。だから90年ぐらいからの話になっちゃうんですよね。
Kozi ちなみにアヲ君どこ出身でしたっけ?
アヲ 僕、茨城県。超田舎。
Kozi いじゃげる?
アヲ いじゃげる!!
KAZI あ〜! いじゃげる!「いじゃげる」超聞くね!
アヲ そう、超いじゃげる!!
チビタ (たまらず)「いじゃげる」ってどういう意味なんですか?
アヲ あのねぇ、これ言葉で説明出来ないんです。
一同 笑
チビタ じゃあ例えで何かこう…
アヲ これね雰囲気、ファジーな感じ。「(がなり声で)あー! いじゃげるー!!」みたいな感じ。
Kozi 「(がなり声で)いじゃげるっ!!!」みたいなね。
アヲ そうそう、ドカーン!!!って。
Kozi 「(がなり声で)一徹!!!」みたいなね。
一同 笑
アヲ 便利なんで良かったら使って下さい(笑)。
(※「いじゃげる」とは「むかつく」「いらいらする」「頭に来る」的な意味合いで使われるらしいです。)
KAZI Koziは新潟だよね?
Kozi うん、うちの地元はすごいよ、毎年拉致られてた人がいたからね。
アヲ マジで(笑)!?
Kozi ホントに! 日本海まで徒歩10分圏内の所なんだけど、噂のマンギョンボンゴーって奴が入港する所のすぐ近くに住んでて。今考えると「拉致だったかもしれない」と思うような事件があって。小学校の頃とか夏休み明けて学校に行くと「溺れて死にました」っていう子が毎年いたからね、必ず。おかしいじゃん、毎年毎年溺れて死ぬとかさ。
アヲ 毎年各地に輸送されてたと?
Kozi そう、定期的に。
アヲ なるほど。超リアルドナドナなんですけど!
一同 爆笑
Kozi でも、すぐ手前で拉致られていたかも知れないような日本海の浜のちょっと行った所に防風林があって、そこの中によく秘密基地作ってた。秘密基地作ったでしょ? みんな。
一同 作ったねぇ!
Kozi トイレとか作らなかった?
アヲ それは作らなかったかな。
Kozi トイレ作ったり、エロ本隠したり。
KAZI あ! エロ本は隠した! 懐かしいなぁ。
Kozi 「20世紀少年」っていう漫画あるじゃん。知ってます? 俺あれちょっと前に遅れて読んだんだけど、すげー昔を思い出した。
KAZI あいつら秘密基地のアレしてるもんね。
Kozi そうそう、アレしてアレしてて、最終的に子供の空想かなんかが現実になってっていう・・・戻しますか、話を。
一同 笑
アヲ まぁ今はチケットとかってさ、プレイガイドがあって簡単に買えちゃうけど、いや〜よくLOFTに並んでましたよ、朝から。朝の8時とか!
Kozi すげ〜な〜!
アヲ 僕結構ミーハーだったんですよ。今でこそ音楽やってるけど、自他共に認める元々超追っかけだったんで。恥ずかし気もなく言えますよ、「僕は追っかけしてた」って。
KAZI それは誰の追っかけをしてたんですか?
アヲ ・・・DEEPの鈴木晃二大先生を(照)。
一同 おぉ。
アヲ もう愛して止まない鈴木先生を(照)。
Kozi EX-ANS?
KAZI あー! EX-ANSカッコ良かったねー!
アヲ はい。もう本当に大好きなんです。僕にとっての二大世尊はDEEPの鈴木晃二先生と、Velvet EndroitのギターSHOUZIさん。ギタリストというのはギターを弾かなくていいんだ、という事を覚えました。
Kozi ははは!
アヲ とりあえずフランジャーやっとけばいいんだ! みたいな。
Kozi ギョワーンって?
アヲ そうそうそう! 一昨年鈴木先生と初めて対バンした時なんかは気が気じゃなかった。
KAZI MONKEY TRICKの時ですか?
アヲ 違う、DEEP復活した時。LAB.で対バンさせてもらって、もう気が気じゃなかったですね。「どうしよう〜」って。
Kozi 確かにあの人カッコイイもんね。
アヲ すっごいカッコ良かったです。ちょっと恥ずかしい話なんですけど、もうね30代になって初めてサインをお願いしましたからね(笑)。しかもサインしてもらう物が特になくて「ギターにサインして下さいー!」って(笑)。だから僕のメインギターのヘッドの裏には “DEEP鈴木晃二” って書いてあるんですよ。
KAZI へぇ! マジっすか! 実は俺もMONKEY TRICKと3マンやった事あるんですよ。
Kozi “コウジ” 繋がりとしてね!
KAZI いやいや、そうじゃない(笑)。でもやっぱりカッコ良かったね。
アヲ LOFTでやったDEEPの復活ライブなんか、僕最前で暴れてましたもん(笑)。
KAZI マジで?(笑)
アヲ そう、最前で暴れ狂ってたんだけど、後ろにどんどん流されてて「コンチクショー!!」と思った時に、誰かに背中を踏まれたんですよ。僕の背中を踏み台に、誰かがジャンプしてパイプかなんかを掴んだらバキッっと折っちゃって。そしたら上から汚水がね…
一同 笑
アヲ もう丸掛かり!? もうすんごい!! 「アタシ今輝いてるかもっ!?」って思った。
一同 爆笑
アヲ 汚水丸掛かりですよ!? もう汚水丸掛かりで更にこれから盛り上がる!っていう所で、もう最後の曲でシンミリとした曲で終わって、汚水まみれで帰ったという(笑)。エアコンの汚水ってめっちゃ汚いじゃないですか〜。
Kozi 臭いしねぇ。でもそれバーっと浴びる瞬間は割とスローモーションな感じになってるんでしょ?
アヲ そう!もうその時は本当にフラッシュダンスだったんですよ! 「アタシ今主人公」って。ホントあの時が一番輝いてたもん。ちょうどそうなったのが「ジェットコースター」っていう一番盛り上がる曲で。若僧どもがこのアタシの背中を踏み台にしやがって! ホント腹立たしいわ!
一同 笑
アヲ その時はまだ良かったんだけどね、次の日になってすごい背中が痛くて何だろうな、と思ったら、骨おかしくしてて。いやでもね、今でもあの時のあの汚水の掛かり具合は忘れられない。多分3人ぐらい被害被ったんですけどね。ずっとドボドボ出まくってましたからねぇ。

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「死ねばいいのに」
KAZI LOFTは確かに敷居が高いようなイメージはあるよね。
Kozi でも「敷居が高い」っていうイメージとか今の若い子達にはないんだろうね、きっと。
KAZI うん。多分やってる側からしたら下世話な話、ノルマというか場所代が高いから出にくいっていうのはあるかもね。しょうがないけど。
どうきょう またライブハウスもいっぱい出来たのもあって、LOFTを知らない人も出てきたような気がするんですよね。
アヲ いや、知ってるでしょ?
どうきょう ブッキングしててたまにありますよ。
アヲ 死ねばいいのに!
一同 爆笑
アヲ あ、でもどっかで聞いた事ある。うちらの時代の「LOFTに出たい!」っていうのみたいに、他のハコに出たいっていうの。だから何よ? LOFTでしょうよ? まぁ時代の流れもあるし、バンドがお手軽になってしまったという状況が一番いけないんだんと思いますけどね。今もあんまり変わらないと僕は思うけど、さっきKAZIさんが言ったみたいに、LOFTっていうのはどの雑誌見ても、どのバンドもライブスケジュールに入ってたの。だからLOFTを知らないなんていう子供がいるんだったら、何度も言わせてもらうけど死ねばいいのに!
一同 爆笑
Kozi 「死ねばいいのに」は、見出しにしようよ!
KAZI アヲさんだけが言ったと(笑)。
アヲ ちょっとひどくな〜い? それ!(笑)
一同 爆笑
KAZI でもLOFTの大晦日に出させてもらった時に打ち上げでニューロティカのメンバーと話してたんだけど、年齢聞かれたから言ったら「若っ!」って言われたの。ビックリした。それで思ったのは、ずっとLOFTに出続けてきた人達は勿論今も出てるけど、俺達ぐらいの世代から下の世代ってあんまり育ってないんだな〜って思った。だからうちらの世代がもっと頑張らないとダメだな〜ってその時すごい感じたの。
アヲ 全く。下が全然育ってないよな〜。
Kozi よく分からないけど、下の世代の子達もその子達なりに頑張ってるんだよ、きっと。でも感覚が違うんだろうね。
アヲ ROCKに対する考え方も違うだろうしね。
Kozi そうそう、良いか悪いかは分からないけどね。それこそ俺らより一世代上とか、影響受けたバンドマンの人達から見たら、俺らも同じような事を言われるかもしれないよ。「何だよ!? クソかよ!?」みたいな事を言われるかもしれない。でもその繰り返しで新たなシーンが出来ていく訳だしさ。そこは要領良くというか器用に乗っかって取り込んでいけてる人達がシーンに残っていくんだろうし。バンドでも役者でも何でもそうだけど、腐るほどたくさんいる中で頭一つ飛び抜けて世間に出てくる人達って、他とは違う何かを持ってる。多分そういうことを根本的に意識してる人達が出てきてるんじゃないかな、とも思う。
KAZI うん、そうだね。
Kozi ただ単に自分の今いる状況を棚に上げて「昔は良かった」とか言うんじゃなくて、勿論ジェネレーションギャップはあるだろうし、どんどん変わっていくだろうし、そいういうことに囚われずに常に何でも吸収していきたいよね。そういう姿勢も大事だよね。
KAZI 徒党を組むっていう意味じゃなくて、自分達でも一つ流れを作りたいとは思ってるの、LOFTに出てる以上はね。なかよしこよしで集まるんじゃなくて、LOFTでは今も一つ流れがあるんだよっていうのを見せたい。それは諸先輩方だけじゃなくて、俺らの世代でもそういうのを作りたいとはすごく思ってる。頑張りたいですね。
アヲ うん、頑張りたいですね。
Kozi そういう意識があるっていう事時点でもうOKよ! 絶対出来るから。だって見ててつまんねぇな〜って思うような奴等って、そもそもそういう事を意識もしてないだろうし。
KAZI やっぱりLOFTっていうのは俺にとっては特別だから、今出ている以上は、何かアクションを起こしたいなとは思ってる。
Kozi 俺にとってもLOFTっていうのは敷居が高かったり登竜門的な感覚はあったんだけども、「東京にあるLOFT」っていうのは「アンダーグランドなシーンの聖地」みたいなのがすごくあって。
アヲ あー! 分かる!
Kozi だからもうLOFTでやってる奴等っていうのは他のチャライ奴等とは違うっていう感覚がすごいあってね。
KAZI そうね、発信源というか。
Kozi 商業的に振るわなかったりデカイとこに行けなかったりとかしても、LOFTでコンスタントにやってる奴等はちょっと違うよ、っていう感覚は今でもあるな。この辺にもいっぱいライブハウスとか出来てるんでしょ?
アヲ どんだけ出来ても、LOFTだけはやっぱり特別。
Kozi うん、やっぱ違うもん。
アヲ 前のLOFTがこっちに移転したからとかそんなのはどうでもよくて「LOFT」という名前がもう既に別格なの。今までもすごい出させてもらってるけど、LOFTでやるという事はやっぱりいつやっても特別ですよ。それは本気のライブであろうが遊びのライブであろうが。ぶっちゃけすごい失礼な話ですけど、全国ツアー回っていろんなライブハウス出てるけど、忘れる事も多いんですよ。でもLOFTでやったライブはもう確実に忘れないもん。僕にとってはそのぐらいLOFTでやる事は特別なんです。だからそう思わない人がいるなら死ねばいいのよ!
KAZI もう死にました! 去年全員死にました!
一同 爆笑

P.2へ続く・・・
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