・web Real Relate

2007年12月号

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master+mind+R 第2弾!

JOE(G.D.FLICKERS)
 + PATA(X JAPAN/Ra:IN)
   + TAKA(Libraian/ex.La'cryma Chriti)


今まで実現しそうでしなかった対談がここに実現!!
彼らが思う "音楽" "ライブ" "ロック" とは?そして行き着く先は?
昔の思い出話と一緒にどうぞ!
(text:どうきょうみゆき)

〜出会い〜
JOE どうも、元祖ヴィジュアルです (笑)。
一同 (笑)
JOE そう言えばTAKAとPATAちゃんはココ(JOE氏がマスターを務める高円寺のBAR・CHERRY BOMB)が最初だよね?
PATA うん、ココで会ったんだよね?
TAKA そう、ココが初めてですね。ココで僕が飲んでいる時にちょうどPATAさんも飲んでらっしゃって、その時初めてお会いしました。
JOE そうそう、昔のLOFTみたいな感じでね。先月のRooftopにも載っているけど、ココを俺が作ったらいろんな人が来てくれるんだよ。あと何故かPATAちゃんとはデビューしたのが同じ日なんだよね。
PATA そう、同じ日なんだよ。
JOE 1989年4月21日に、XとG.D. FLICKERSがデビューしたんだよ。その前にインディーズでイベントに一緒に出たりね。
PATA あー、ありましたね。
JOE 今日TAKAが写真集(Libraian写真集)持ってきてくれたんだけど、何かの雑誌でXとウチのカップリングの写真集とかも昔あったんだよ、気持ち悪いでしょ?
TAKA へぇー!
PATA そんなのあったんだ? 覚えてねーぞ(笑)。
JOE 写真スタジオで俺らが撮ってて、その後Xが来て、PATAちゃんぐらいかな? その時すれ違いでしゃべったのは。それからあまり交流はないけど。
PATA ないっすね。というか同じ所でライブやってないっすからね。
JOE こちら(X)は東京ドームですから。俺は新宿LOFTですから(笑)。
PATA いやいや、そうじゃなくて〜(笑)。
JOE で、店を8年前に始めて、PATAちゃん誰と来たんだっけ? 最初。
PATA えっと、CRAZY COOL JOE(ex.DEAD END)かAMIちゃん(ex.東京ヤンキース/ex.G.D.FLICKERS)かな。あ、店始める前に高円寺の飲み屋で一回会ったじゃん。ほら、俺が近所でレコーディングしてて、終わってからCOOL JOEと飲みに行ったらそこにいたんだよ。その時に「店やるんだけどビールどっちがいい?」って聞いてきたんだよ。
JOE あー!そうだ!
PATA 「キリンとアサヒどっちがいい?」って(笑)。
JOE そうそう、PATAちゃんとCOOL JOEはすごく仲良しなんだよ。COOL JOEはウチがベースいない時にレコーディングで弾いてくれたり、サポートで一緒にツアー行ってくれたりとか。そういうのもあってCOOL JOEとウチも仲良いという関係もあったから、店始めたらPATAちゃんも来るようになって。その頃、PATAちゃんも近所に住んでたから、この辺あちこちで飲み歩いてらっしゃったんですけど(笑)、だいたい週5回ぐらい来てたよね。
PATA 帰り道にここら辺を通りかかるので、なぜかフラフラフラ〜と誘蛾灯に誘われる蛾のように店に入って、結局殺されて帰っていくみたいな(笑)。
一同 (笑)
JOE そうそう、週5回ぐらい来て、必ずココ(PATAさん指定席)に座ってたね。
TAKA PATAさん専用の灰皿ってのもありましたよね。
PATA うん、あった。
JOE ジャイアンツコースターとかね(笑)。
PATA うん、あったね(笑)。
JOE 俺も酒飲みだから、店終わるとそれから一緒に飲み行ったりとかよくしてたね。そんな時にTAKAと俺は大阪時代からの知り合いだから、「店やるんだー」なんて話したら遊びに来てくれて。前はよく来てたよね?
TAKA もうへっちゃらで来てました。酒飲んでも車乗れる時代だったんで(ウソ)。
一同 (笑)
TAKA で、帰りにPATAさんが「ちょっと送ってくれる〜?」って言うので、「もう喜んで!」と。
一同 (笑)
PATA 送ってもらった事ありますね〜。
TAKA その時ちょっと雨が降ってたんですけど、高円寺って結構細い道なんですよね、チャイナタウンぽいというか(笑)。その細い道を潜り抜けているとPATAさんが言うんですよ、「お前、なかなか運転上手いな〜」って。ま、東京弁でですけど。(TAKAさんは関西弁)
JOE 千葉弁やけど(笑)。
TAKA そう、柏弁ですけど(笑)。でもさすがにPATAさん乗ってたら事故られへんからね。すっごい緊張して送り届けた記憶があります。今でも酒飲むとコレ人に言います(笑)。
PATA なんだそれ(笑)。
JOE TAKAはあとニューロティカのあっちゃんとかもココで知り合ってるよね。
TAKA あ、そうそうそう!
JOE ラクリマが武道館ライブやる時に、俺とあっちゃんを招待してくれたから一緒に観に行ったんだけど、ちょっと浮いててどうしていいか分からなくて飲んじゃった、みたいな事もあった(笑)。
PATA そりゃ浮くよね〜(笑)。
TAKA あの・・・思い出しました。ダメ出しされました(笑)。武道館は2DAYSだったんですけど、JOEさん達は1日目に来てくれたんですよ。終わってから「どうでしたか?」って聞いたら「まだ王様になりきれてないなぁ」って。
JOE なんかね、ステージが宮殿みたいなセットだったの。
TAKA そうそう、「武道館で宮殿のセットで歌ってるお前は、心底そこの王子や王にならなきゃいけないんだ。それでようやくお客さんに伝わるんだよ」って言ってくれて。だから2日目では僕はじけたんですけど、周りの人にすごい怒られました。ちょっとやりすぎちゃって。
PATA 間はないんかい!
一同 (笑)
TAKA でもJOEさんのダメ出しはすごく心に響いて。それから僕もちゃんとしなくちゃって。
JOE いつもいろいろ聞いてくるのよ。テレビドラマ出る時とか芝居がどうとかいろいろ相談されるんだけど、俺なりのアドバイスはしてるつもりなんだよ。でもTAKAって天然だから上手いこと伝わった事がないんだよね(笑)。
TAKA いやいやいや(焦笑)。かなりストライクで有り難く頂戴してますけど、はい。
PATA でも先輩から見ると反映されてないんだって。
TAKA うそー!?
一同 (笑)
TAKA いやでも、本当にいろいろ教えてもらいましたよ。非常灯マジックとかね。ライブの時ってだいたいステージは明るいからお客さんの表情までなかなか見えにくい事があるんですよ。そういう時に非常灯に向かって指差したり非常灯に向かってニコッと笑うと、その一連のお客さんはみんな、"私にニコッとしてくれた" "私に手振ってくれた" ってなる。「それが非常灯マジックだ、よく覚えておけ」って言われて。僕未だにそれ使いますね。
JOE そうそう、見る所ない時は正面のそういう所見なさい、そうするとみんな見られている気になるから。って、氷室京介に教えてもらった(笑)。
TAKA あーそうなんですか(笑)。
一同 (笑)
JOE 昔BOΦWYもLOFTでやってた時に、「カウンターの一番の上の赤いのを見ろ」と。まぁ非常灯じゃないけど、昔氷室くんにそういう風に教えてもらった事を、ちょっと規模を大きくしてTAKAに伝えたと(笑)。

joe1.jpg pata1.jpg

新宿LOFT / LOFTがアジトだった
TAKA 僕らは大阪時代にイベントで初めてLOFTに出る事が出来たんですけど、その時にJOEさんが遊びに来て下さったんですよ。夜中に。ライブ終わってから。
一同 (笑)
TAKA 「よー! 飲みに来たよー!」って。「今日やってたのかー!」って言われて「はいー! やってましたー!」って(笑)。その後いろいろお話してたら、当時のLOFTのステージの高さは77cmしかないんだけど「ここに立ったという事は5階立てのビルより高い所に立ったという事だから、それを噛み締めて今度からライブやれよ」って言われた事もありましたね。
JOE エエ事言うやん、俺(笑)。
TAKA ええ、もう全てを有り難くいただいております。
JOE よう覚えてるね〜!
TAKA 覚えてますよ〜!
JOE 適当に言ってるんだけどね、俺は(笑)。
TAKA でも、僕が育ったのはJOEさんがいてくれたからです。
JOE そう言えばラクリマが東京来てすぐぐらいの時にね、俺が東京ヤンキースの連中とかHAKUEI(G.D.FLICKERS)とかと池袋で飲んでたら、TAKAが「どこで飲んでるんですかー?」って電話して来てさ。「一緒に飲んでもいいですか?」って言うから、「じゃヤンキースのメンバーとか紹介するよ」なんて言ってて。池袋まで来てくれたんだけど、TAKAはまだ東京来たばっかりだから右も左も分からない訳よ。だから「俺が迎えに行くから池袋の西武口で待ってな」って言ったはいいんだけど、飲み屋から西武口に行くまで俺トラブルに巻き込まれちゃって、結局会えなかったんだよ。・・・しつこくケンカ売られたからちょっと殴っちゃったらお巡りさん飛んで来て、そのまま捕まったから連絡取れなくてね、TAKAに悪い事したなーという事がありました。
TAKA そう、電話掛けると一瞬出るんですけど、すぐガチャッって切られるんです(笑)。僕は右も左も分からない訳じゃないですか。だから「そこで待っとけよ」って言われたらずっとそこで待ってるんです。そして2時間待ちました。
PATA よく、待ったな〜(笑)。
TAKA さすがにこれは担がれてるのかなぁ? とか思いながら(笑)。当時JOEさんの髪の毛が赤かったんですけど、僕も長髪で赤かったんですよ。待ってる2時間の間にね、警察の人が僕の所にダーッと来て「いや! コイツじゃない、コイツじゃない!」とか言って「赤い! コイツだ! あ! 違う!」とか言うもんで、よく分からないけどなんかあったな〜、とは思ってたんですけどね(笑)。そんな初めての東京の待ち合わせでした。待ちぼうけでしたね。結局会えずに。
PATA 最悪だね〜(笑)!
TAKA 最悪ですよ(笑)! でも後から聞いた話が面白かったから、これは絶対本当やろうと思って、良かった! と思って。
JOE すっぽかした訳じゃないからね。しょうがなかった。でも10年ぐらい前の話だよね。
TAKA そうですね、12年ぐらい前の話です。
PATA そういや俺はココが出来る前に近所でレコーディングしていた時のバンド…P.A.Fってバンドで歌舞伎町に移転してからのLOFTでやらせてもらった事あります。
JOE P.A.FってCOOL JOEがベースだったよね。Ra:INは?
PATA Ra:INはやって・・・ないかな? TENSAWの再結成は観に行ったけど(笑)。Ra:INで出たっけかな? LOFT。
どうきょう あのぅ、出てます・・・。
JOE あのね、忘れちゃうの(笑)。
PATA あー、でもなんかやった事あるような気もしないでもないな〜。あとはコチラの方(JOEさん)のイベントに酔いどれオールスターズで度々出てたりとかしますけど。現在活動休止中の酔いどれオールスターズ。あ、一回解散したんだっけか?(笑)
JOE うん、ケンカ別れしたんだよ(笑)。
TAKA 何ですか? 酔いどれオールスターズって。
JOE ヴォーカルが侑史(シェイディードールズ.大矢侑史)で、ギターがPATAちゃんとHAKUEIで、ベースが岡本(アンジー.岡本雅彦)で、ドラムがHello。CHERRY BOMBの常連だけで作ったバンド。
TAKA 贅沢ですねー! JOEさんは入られてないんですか?
JOE そうそう。ココのお客さんバンド。俺のイベントとかに出てもらったりしてる。
PATA っていうか「それでやって」って言ったのアンタじゃん。名前まで決めたのもアンタじゃん(笑)。侑史なんかと飲んでてこれでいいのか? って話になってたもんね。
JOE そうそうそう(笑)。あ、そうだ、酔いどれオールスターズはCHERRY BOMB NIGHTで大阪まで行ったりしたよね。
PATA 大阪行きましたねぇ。
TAKA あれ? そう言えば神戸でもやられてませんでしたっけ?
JOE 神戸ではRa:INのイベントのゲストでうちらが行ったの。
TAKA そこに僕たまたま…。
PATA あ、そうだった。その時大阪にいたんだよね?
TAKA そうです。たまたま大阪にいて、HIROが出てたのもあって観に行こうという事になって。HIROは明石昌夫さんと菅沼孝三さんとかとセッション・バンドで出てて、その時にPATAさんとJOEさんが一緒に出てたんです。盛り上がっちゃって、僕も飛び入りで歌っちゃって。
JOE あー、そうだったねー!
TAKA ヤンキースさんもいらっしゃいましたよね?
JOE いたっけか?
PATA いたっけか?
TAKA いましたいました!
PATA いたような気もしないでもない(笑)。
一同 (笑)
PATA あ! NORIいたなー! 最後にセッションでみんな出てきた時にギタリスト誰がいたかっていうので思い出した。確かNORIもいたはずだからヤンキース出てるでしょうね、きっと。そうだ、その時にHIRO君にギター貸したんだ。(取材が始まる前に、TAKAさんが「レスポールください」というHIROさんの伝言をPATAさんに伝えていた)
TAKA あー、そうでしたね! その時にレスポールを貸していただいて。
PATA 最後みんな出る時に「もう閉まっちゃってないんですよ」って言うから、「いいよ使いなよ」って言って貸したんだ。
TAKA またすっごい高いレスポールなの!
PATA そんな事ないです。
TAKA 多分家建ちますね、あれ。
PATA あれで家が建ったらとっくに売ってるっちゅーの。
JOE そうだね、とっくにおごってもらってるっちゅーの。
PATA 店の改装費ぐらいとっくに貸してあげてるっちゅーの。
JOE 床抜けそうだっちゅーの。
TAKA ははは! さっきちょっと床軋んでましたもんね(笑)。
一同 (爆笑)
TAKA そうだ。あと、G.D.の「Rock'n Roll Suicide」ってアルバムが出た時に、ツアー・ファイナルのライブが川崎CLUB CITTA’であったんですよ。僕当時大阪に住んでたんですけど、「観に行っていいですか?」って一人で川崎CLUB CITTA’に行って。
JOE 変わった人だよね。わざわざ観に来るんだよ、大阪から。
TAKA 別にいいじゃないですか〜(笑)。
PATA だって変わった人だもんねぇ。奇特な人とかいろいろ呼び方はありますけどねぇ(笑)。
TAKA 何でですかぁ(笑)! とにかく感動したんですよ。そしてライブ後に川崎CLUB CITTA’じゃなくてLOFTで打ち上げするって言うんですよ。距離的に考えたら、京都でライブやったのに大阪で打ち上げするようなもんじゃないですか。何でやろう? とか思いながらLOFTに行かせてもらったら、いろんな方がいらっしゃってすんごい楽しかった。
JOE 当時はLOFTがアジトだったからね(笑)。ゆっくり飲めてワガママも聞いてくれるからねぇ。東京近郊のライブだったら必ずLOFTで打ち上げやってたね。
TAKA 近郊って言っても川崎ですよ?
JOE 群馬とかでライブやってもLOFTで打ち上げやってたよ(笑)。
TAKA その打ち上げの雰囲気が凄く楽しくて。ANARCHYさんとかいましたよね!
JOE ANARCHYさん? ははは!
PATA そういう人いそうだな、なんか(笑)。
TAKA あと憂歌団さんとか紹介して下さって、東京に来ればこういう人達と一緒に打ち上げで飲めるんや! とか思いながら夢を膨らませてた。
JOE ANARCHYさんは別に呼んでないんだけどね!
一同 (爆笑)
JOE 今はそういうのもなくなってきちゃったからねー。だから悠さん(LOFT PROJECTオーナー.平野悠)が阿佐ヶ谷にLoft/Aを作ったのはそういう意味もあるんじゃないかな?
PATA 阿佐ヶ谷に出来るの?
JOE うん。俺も12/1に出るんだよ。
TAKA 行こ!
JOE しゃべりライブだよ。しゃべりライブってよく分からないけどさ。
TAKA 聴きに行こ!
JOE そのイベントは最初、KEITH(ARB)と茂さん(ANARCHY.仲野茂)と俺とあっちゃんが出る予定だったんだよ。でもあっちゃんが逃げて、そこに池畑さん(ROCK’N’ROLL GYPSYES.池畑潤二)と下山淳(THE ROOSTERS)が入ってきたの。そうなるとさー、俺一番下なのよ。あっちゃんがいるとちょっと助かったんだけど、俺一番下っぱ?みたいな。もう45歳なんですけどー。そこでしゃべるんだけど、多分お酒を運んでいるだけじゃねーかなっていう(笑)。
PATA それ、キツイ状況に追い込まれてるなぁ(笑)。
JOE 一応ケータリング係を呼んでおいたけど。
一同 (笑)
TAKA ウチは歌舞伎町に移転してからはJOEさん達と一緒にやりましたよね。で、終わってからLOFTの中でおいちょかぶをやってはってね、どんだけ〜って(笑)。
JOE いや、ポーカーだったな。
TAKA え〜? おいちょかぶやったって(笑)! 絶対おいちょかぶやったよあれ!
PATA トランプのおいちょかぶか?
JOE カードゲーム!
TAKA あ、その方がカッコイイっすもんね。カードゲーム! カードゲーム!
PATA おいちょかぶって言うと、うさんくさい臭いがプンプンプンプンするからね(笑)。
JOE そうそう、その時シゲ(LOFT PROJECT取締役.小林茂明)も来てくれてというか普通にいて、久々にやるか〜ってなってさ。西新宿の頃はシゲとG.Dのメンバーと常連さんとかとずっと夜通し飲みながらトランプやってた。
PATA あくまでトランプだと。間違ってないぞと。
JOE うん(笑)。今でも打ち上げの途中とかでやってる。でも今はLIVE HALLとBAR HALLと分かれてるからね。昔は一体だったからさ、飲みに行くと打ち上げやってる人がいて、知ってるヤツだったら一緒に飲んだりとかね。例えその日に誰がライブやってるか知らずに行ったとしてもね。だから今は、「今日誰〜?」って聞いてちょっと知ってるぐらいじゃ、あの扉は開けにくいよね。

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ライブハウスの在り方
JOE 最近は都内にすごく小屋が増えたよね。小さいキャパの小屋も大きいキャパの所も。大きいキャパの所も一応ライブハウスと呼ばれているわけじゃない?
PATA 公会堂の代わりみたいなのがね。
JOE 勿論そこには照明卓もあってPA卓もあって、"ホール" とされてないわけで。そういう所がどんどん出来て、なんか昔の西新宿LOFTみたいに200人でギューギューみたいなイメージがちょっと変わってきてると思うんだよね、今のライブハウスって。だからお客さんも出演者もライブという事に対してニュアンスが変わってきてると思う。
PATA なんかカッチリしてるよね。昔の方が多分少しダラダラだったんじゃねーかな。
JOE 危険だったしね。
TAKA そう、危険な感じがしてましたよね。初めてライブハウスに行った時には相当な危険を覚悟して行きましたもん。だから行ったらなんか一回り大きくなったような気がして、胸張って帰るみたいな感じはありました。
PATA 昔の方が入りやすかったんじゃないのかね。危険だけどフラッとね。
TAKA なんかでもスッキリした感じはしますよね、お洒落になってしまったというか。楽屋の壁に落書きとかもない所もあったりするし。
JOE まぁ今はフラッとは遊びに行けないもんね〜。大きな小屋がどんどん増えて、昔のバンド・ブームがあってロックを観に来るお客さんが増えたからそうなったとは思うんだけども、なんかちょっとおじさん達がやりにくいというか。今は二日酔いでもリハ行ける感じじゃないもんねぇ(笑)。
PATA ちゃんとしなきゃいけない感じはあるよね。ホールじゃないけどホールでやってる感覚が出てきちゃう。
JOE まぁね、昔ながらのライブハウスも勿論まだあるけど、そういうイメージの違いはあると思うな。現在のLOFTに対しては俺は今はそういったイメージの違いは徐々になくなってきたかなぁ。スタッフもいっぱい増えたんだけど、その人達に最近やっと顔覚えてもらえたので(笑)。前はスタッフもみんな友達みたいな感覚だったから、いつ飲みに行っても普通のBARに飲みに行ってる感覚だったんだよね。歌舞伎町に移転した当時、昔のスタッフが呼び戻されたりしてたじゃない? ほら、ワガママな先輩とかいるじゃん? 安くしろだとか言う(笑)。あ、俺じゃないよ(笑)? そういう人達が来ても、若いスタッフだと世代が違うから、例えば某ARBのドラムの人が来ても誰だか分からないんだよ。ヤクザが来たかと思われちゃうかも知れない(笑)、知らないからねぇ。某ANARCHYのギターの人がフラっと行っても、スタッフの人はそれが誰だから分からないから冷たくあしらわれたりした事も最初はあったみたい。だから悠さんとかシゲとかが "それはアカンやろ!" ってなって。あの人達はちゃんと仁義というか昔の人がいたら今があるんだみたいな所をちゃんとふんでくれているので、それで顔が分かるスタッフが呼び戻されたりとかしたみたい。一時、写真付きの要注意人物リストじゃないけどそういう表を作るとか作らないとかもあったらしいよ(笑)。
一同 (笑)
JOE その表ではKEITHが一番偉くて、もし石橋凌さん(ARB)が来たらどう対応するとか、いわゆるマニュアルだよ。新人や若いスタッフの為のね。ANARCHYが来たらこう対応するとか(笑)。
PATA あ〜、それは作っておいた方がいいかもしれないねぇ。
JOE ほら、面倒くさいからさぁ、ああいう人達ってさぁ(笑)。
PATA LOFTに関しては作っておいた方がいいと思うんだが(笑)。
JOE でもLOFTも徐々に変わってきて、それじゃいかんという事もあって、そういう人達の顔も覚えてきたからね。
TAKA いわゆる顔パスみたいな事ですよね?・・・そういうハコは僕にはないですね。大阪では飲みに行ったりする仲の良いハコの人はいますけど、この小屋に行けばって言っても、その人は偉くなって辞めてたりとか。
JOE 多いねぇ(笑)。
PATA  うん、多いねぇ(笑)。
TAKA またある意味、大阪とかではライブハウスって言われているものが全部同じ系列だったりするんですよ。だから雇われで来てる人が多いからミュージシャンとハコとの繋がりが希薄であったりするんですよ。ビジネス的な感じで。だからLOFTを見てると、未だにそれを残そうと思ってるシステムがすごくいいなぁ、と思いますよ。大御所さん達がいきなり来たらてんやわんわするんでしょうけど(笑)、てんやわんやぐらいしとかなライブハウスじゃないぞ、と僕は思いますね。
JOE また逆にTAKA達よりももっと若い人達も遊びに来れるような感じになるといいよね。他はライブが終わったら閉まっちゃうハコが多いもんね。ライブハウスって飲食店なわけじゃない? なのにライブの後も普通に営業している店が減っちゃったからねぇ。
PATA あんまりないからねぇ。もうちょっと遊ばせてよ〜って思うよね。
JOE 西新宿にまだLOFTがあった頃、ちょうど若い世代のヴィジュアル・バンドとかも増えてきて。ま、元祖ヴィジュアルはここ(XとG.D.FLICKERS)ですけど!
一同 (爆笑)
JOE 一応何度も言っとこうかと(笑)。
PATA 何度も言ってやって(笑)!
JOE 俺はその頃毎日のようにLOFTに飲みに行っていたから見てたんだけど、ビックリしたのはみんな飲まずに帰っちゃうんだよね。打ち上げでカラオケボックスに行くとか、ファミリーレストランでご飯食べて帰るとか。
TAKA 健康的な感じ?
JOE そうだね、健康的と言えば健康的。でも俺らの頃ってあんまりいなかったよねぇ? バンドやってて酒飲まないヤツって。
PATA どこかのバンドで "ファミレスで打ち上げする" って聞いて衝撃的だったもん。
JOE いるんだよね、ご飯食べてお疲れ! みたいなのが。LOFT以外の場所で打ち上げやる時はやっぱり居酒屋とかだよね。で、LOFTで打ち上げやる時は、前もって「LOFTに行くよー」って言っておいて「チキンバスケット何個とー」なんて注文入れておいてさ、ライブ終わってから「じゃ今から行くわー」なんて感じでいつも打ち上げやってた。何時まででもやってくれるしね(笑)。
PATA 迷惑な人だよね(笑)。あ! LOFTでRa:INやったの思い出した!!
JOE 今頃かい(笑)!
PATA やったやった! リハの時俺カウンターに行って「ビール頂戴」ってもらいに行った記憶がある。
TAKA お〜、リハの時から飲んでたんですか(笑)?
PATA くんないかなぁ〜? と思って行ったらくれた記憶が。こそーっとカウンターの前まで行ってね、「ごめんビール頂戴」って(笑)。一応メンバー分もらって行って、その後に調子こいてもう一回もらいに行ったら「もうダメです」って言われた(笑)。
TAKA 「もうダメです」って…子供じゃないんですから(笑)!
PATA そう、「買ってきて下さい」って言われた(笑)。
JOE でもLOFTってドリンクチケットくれるよね? あれで途中でも終わってからでも飲めるよね。
PATA なくてもくれたよ(笑)。

音楽・ライブ・ロックとは?
JOE そういや石塚さん、アンタ最近話題じゃないですか。テレビ出たりとかしちゃったりして。ニュースに出てたよ。
PATA 何ですか? 知らないっす。今俺偽物だから(笑)。
JOE 結局ツアーとかやるの?
PATA 分かんない、来年になってみないと。でも困った事に音楽はなかなか足抜け出来ないものですね。
TAKA 当たり前に身の周りにあるものが音楽ですよね。無くなったらすごい苦しいから、空気みたいなものかな。
PATA うんうん。
TAKA 無音の世界にいるだけで結構辛かったりしますからね。音楽流れてて、それがロックだとすごく身体が心地良いから、自分の中で音楽・ロックというものはなくてはならない存在ですね。自分が歌を歌って発してる言葉とかメロディーとかそういうので人が感激してくれたりとか、そういうい喜びを知ってしまえば・・・ま、最初は女性にモテたいとかっていうすんごいヨコシマな・・・
JOE 今はないみたいに言いますねぇ。
TAKA いやいや、今もですけどね(笑)!
一同 (笑)
TAKA でね、そういう喜びを感じる事が出来たら自分の中で幸せになれる。生きてる意味を知るというかね、生きている意味を知れるっていうのは、僕の中でなかなか無いことやったんだけど、音楽を通してそれを感じられたし、こういう諸先輩方がいたから、この世界に足を突っ込もうかなって思ったり。マジでJOEさんおれへんかったら僕はこの世界にいません。ただの "音楽好き" で終わってたと思う。インディーズの時に出たイベントにJOEさんがゲストで出てて。
JOE そうそう、昔インディーズのヴィジュアル系バンドがいっぱい出てるイベントのゲストで呼ばれたのよ。でも世代も違うしね、怖がられちゃって、イメージでね(笑)。こっちから話しかけるのもどうかな、って思ってたら、TAKAが話しかけてきてくれてさ。その後も大阪とかでライブやってた時に缶ビールとか差し入れ持って来てくれるんだよ。で、ずっと付いてくるの(笑)。なんか俺らが飲み歩いている所にずっと付いてくるんだよ。最初はハッキリ言って、若いバンドの人だから何話していいかも分からないしさ。でもあまりにもアプローチされて。
TAKA ははは!
JOE 俺たちに付いてきたら得するとかそういうんじゃなくて、何も考えず、ただウチのバンドの感じが好きだったみたいよ。で、付いてくるんだよ。大阪でいろんな街で飲み歩いているといつもいて。そしたら(ラクリマが)どんどん人気出て来てね!
TAKA いやいやいや。何か僕は返してあげなきゃ、じゃないですけど、返さなきゃと思って。
JOE 金くれ!
PATA 金が一番嬉しいよね〜(笑)。
TAKA ははは! 最初ね「お前が売れたらヘリを買って、岡本さんに免許取らすから、お前のヘリで迎えに来てくれ!」って言われて。バラバラバラバラー! って「来ましたよー!」って言うて、ハシゴ下ろしてJOEさんがLOFTまで行くっていうね。
JOE 言ってた言ってた(笑)。
TAKA その夢は叶いませんでしたけど。
PATA タクシー代くれた方が安全じゃねーか?
JOE ヘリの方がかっこいいじゃないか。
PATA まーね(笑)。
JOE ホントTAKAは真っ直ぐな人で、「ヘリ買ってくれよ」って言ったら「どうやったら免許取れるんですかねぇ?」って聞くから、「アメリカ行きゃあすぐ取れるらしいよ」って言ったら「いくらぐらいするんですかねぇ?」って聞くんだよ(笑)。
一同 (爆笑)
JOE そういうのもちゃんと真面目に考えてくれてたみたいだよ。
TAKA 想像の中ではね、バラバラバラー! って迎えに行く姿をね…。ルパンがハシゴに掴まって「とっつぁん、またなーっ!」っていう感じを想像しながら僕はいました。まぁ叶いませんでしたけどね。
JOE PATAさんにもまたボンと売れていただいて。
PATA ん? ジェットモグラでお迎え?
JOE カッコイイねぇ(笑)! また俺は滅多にないんだけど、例えば二月とかライブがなかったりすると、イライラするんだよ。なんか居場所がないような気がする。この店をやり始めたのも営業時間中ずっとロックを聴いてられるっていう所だからね。自分の好きな音楽だけを流して。でも時々ワガママなリクエストを石塚さんはされるんですけどね(笑)。高校の時はただのヤンキーだったの。ロッド・スチュワートの "スーパースターはブロンドがお好き" っていう邦題のアルバムがあって、めちゃめちゃ良いお姉ちゃんがロッド・スチュワートに抱きついているジャケなんだよ。その時に「なんじゃこりゃ!?」って思ったの。俺はロックはそのイメージなのよ、最初は。その後にANARCHYを知って「あ、これなら出来るかな」って失礼だけど(笑)、「これなら出来そうだな」っていうのがまずロックの中で二段落ちであって。後に、俺はLAのイメージがあるんだけど、勿論イギリスのロックも好きなんだけど、ガンズ・アンド・ローゼスとかモトリー・クルーのジャケットとかでね、すごくスタイルの良いお姉ちゃんがいるんだよね?
PATA うん、その当時いっぱいいましたね。
JOE そう、それがなんかね、セレブとかとは違ってさ、革ジャンとか着てロックで好きな格好している兄ちゃんに、モデル級の姉ちゃんがガーッと集まってそれをはべらかしているっていうイメージなわけ(笑)。
PATA うん、正解(笑)。
JOE それがすごくカッコ良くて。最初ロッド・スチュワートから入ってるから、いつかそうなりてーなっていうのがずっとあるわけですよ。だから人の出来ない事をやれば、スーパースターも夢じゃないモーリス持てば! みたいな(笑)。
PATA 古い〜(笑)。
JOE 昔そういうCMあったんだよ(笑)。ラジオでのCMだったんだけど、「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない! ジャーン!」ってなんかのコードが1個鳴って。すごい短いCMなんだけど、小さい頃からよく聞いてるわけ。モーリスギターのCMね。話は戻して、"お姉ちゃんはべらかして" っていうのもそこに夢があるというか、例えばTAKAに「売れたらにヘリ買ってくれよ」とかも同じ事なんだよ、目線を変えればね。アメリカン・ドリームじゃないけどさ。でもまだ1個も成し遂げてないので俺は(笑)。
PATA そうかぁ?
JOE そうだねぇ。ハーレー買ったぐらいだねぇ。
PATA 消えたけどねぇ。(事故って廃車になった)
JOE 寂しい事言うなよ〜(笑)。でもまた乗ってるんだよ。だから芸能人になりたいとかじゃなくて、ロックで認められれば夢は上限がないというか。別にお金持ちになりたいという訳じゃないんだよ、自分のやってる事が認められれば、スタイルの良いお姉ちゃんを5、6人はべらかしてカッコイイ飲み方とかしたいよね!
PATA ね!
JOE 昔ポール・シムノン(クラッシュ.ベーシスト)と何度かお酒を飲む機会があったんだけど、カッコイイのよやっぱり。振る舞いもそこにいる居方とかもさ。BARでもイスに絶対座らなかったりするんだよ。高いイスに半ケツちょっと乗っける感じで絶対座らない。ま、背も高いし足も長いんだけどね、カッコイイでしょ? しかもジン・トニックしか飲まないの。ロンドンはジンじゃない? またパンクスだからジンなんだろうけど。それで俺にね、「HEY, JOE! 何で俺がジン・トニックばっかり飲むか分かるか?」って聞くから「分からない、好きなの?」って聞いたら「好きだけど、ジン・トニック is COOL GUY!」って言ったんだよ。カッコエエーーーッ!!! と思って、その当時LOFTに毎日飲みに行ってたんだけど、俺半年間ずっとジン・トニック飲み続けたもんね。しかも、しんどいから座りたいんだけど、カウンターでわざと立っちゃったりして(笑)。
一同 (爆笑)
JOE まぁそれぐらい影響力があるわけですよ、ロックって。
PATA カッコイイもんだよね。
JOE そういう事ですよ。姉ちゃんはべらかすのもカッコイイものなんですよ、イメージでは。俺とかPATAちゃんはTAKAみたいに良い男じゃないので、若い頃からモテないじゃないですか。
TAKA いやいやいやいや・・・
PATA モテないよね、”阿佐ヶ谷モテナイ” のリーダーだったもんね(笑)。
JOE ははは! まぁそういうコンプレックスとかもあるし、カッコ良くなれるすべというかね。「術」と書いて「すべ」ですけどね。
PATA 深いですな〜(笑)。
TAKA 深くないですよ〜(笑)。
JOE だから何で辞められないかと言うとね、多分まだ出来てないからなんだよ。上見ればキリがないしね。辞めれないですよね?
PATA 無理ですね。
JOE だってお金使っちゃったでしょ? Xで儲けた時の金。
PATA いやいや、そういう問題じゃない(笑)!「金儲けじゃないけど」って言ってた話がそこで全て台無しじゃないですか〜!
一同 (爆笑)
PATA 辞めてもとりあえずこの年で就職先無いんで。体力無さそうな体型だし(笑)。
JOE 雇ってくれる人もいないね。
PATA そう、まず雇ってくれないね。事務も出来ないしねぇ。
JOE ココ(CHERRY BOMB)なら雇ってあげるよ。
PATA あー、軽くバイトでね。
JOE 使えないんだろうねぇ。自分だけ飲んでねぇ(笑)。
PATA 氷買いに行くのも「重たいからヤダ」とか言うもん。
一同 (笑)
JOE まぁでもそういうのがロックじゃないですかね。

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先人がいて自分がいる
TAKA JOEさんとか見てると "生き様" って感じがしますよね。ずっとココに通ってたのもJOEさんやPATAさんの事をずっと尊敬しているのも、やっぱり "先人は偉大やな" っていうのが僕の中であるんでね。勿論さかのぼっていくと桑名正博さんとかも僕の中ですごいリスペクトしているんですけど。
JOE うん、カッコイイよね。
TAKA はい。ロックって最初は日本の中では全然人気がなくて、根付く事がないアンダーグラウンドなものだったんですけど、ここまでビジネスにしたというか。先輩がいてらっしゃったから、僕らは僕らで頑張って来れたんです。大変やったけど既に道は出来ていたから行きやすかったなというのはあります。また後輩達の為にもそれを残しておいてあげたいな、広げておいてあげたいなっていうのはあるんですけどね。ずっとやり続けている事のカッコ良さっていうのはJOEさんPATAさん見てて思いますね。僕が45歳になった時なんて想像つきませんもんね!
JOE なっちゃったねぇ。
TAKA 追いかける方としては、まだ現役でいてくれるっていうのはすごい有り難いですよね。
JOE 好きだった外人のアーティストって早く死んじゃったりしてるのよ。ジム・モリソンしかりジャニス・ジョップリンしかり。オーティス・レディングもシド・ヴィジャスも。パッと打ち上げ花火のように世に出て、バッとカッコ良く死ぬみたいなのにちょっと憧れてたりした時期も10代の頃とかあったんだけど、パッといけなかったからさ(笑)。"もうちょっともうちょっと" って思ってるうちに、何て言うか辞めるチャンスもなく。そしたら自然にもうやってるのが普通になっちゃったから。PATAちゃんの所もウチもメンバーが死んじゃったりしてる訳で、長くやっていればそういう事もあるわけじゃん。人が死んじゃうっていうのはやっぱり悲しい事だから、生きていられている分やらなきゃなって。
PATA しぶとくね。
JOE うん、出来る限りね。死にたくなくて死んじゃった人とか身近にいるとさ、出来るならそいつらの代わりっていうわけじゃないけど、やらなきゃなとは思う。
TAKA ラクリマってバンドやってた時に、hideさんが亡くなってお葬式にも行ったんですけど、その時にHIROが作った「Lhasa」という曲があって。今だから言いますけど、当時雑誌などでは言わなかったんですけど、hideさんの為に書いた歌詞だったり曲だったりするんです。曲先だったんですけど、それ聞いた時に "そうなんや" と思って、自分の中でお葬式の模様とかも思い浮かべながら書いたんですよ。シングル曲だったんですけど、雑誌の取材を受けた時も言わなかった。その後PATAさんにココで会って「実はね」って言ったら、「あーそうかー、あいつも死んで何年になるなー」なんて話をしてたら、G.D.のベースの方が亡くなられて。その時にも「今日のライブでこの曲やりたい!」って言ってやった曲なんです。なんか、その瞬間に恩返しじゃないですけど、レクリエム的なものを作り上げられる、まだ歌えるっていうのはすごい幸せなような感じがしましたね。これは俺は出来る! っていう。ま、それしか出来ないんですけどね。今それを思い出しました、話してて。
JOE 最近誕生日が来てまた一つ年を取って、何て言うのかなぁ、10代の頃は早く20歳になりたかったし、20代の頃はまだ先の事とか考えてなくて、でも30代を超すと40歳とかになりたくないわけ。「どうなっちゃうんだろう? 俺」とか思ってた。「お誕生日おめでとう」って身近な人達や身内の人達、LOFTも祝ってくれましたけど、もうめでてーっていう年じゃないの。やっぱり年は取りたくないわけですよ。いつまでも若くFOREVER YOUNGでいたい。これは "また1年生きさせてもらった" と。"1年歳を取った" んじゃなくて、"また1年バンドもやれた" と、そういうふうに逆から考えようかな、と40歳ぐらいから思っているんですけど。
PATA 良い事言いましたね。
TAKA うーん。生涯現役かぁ。声が出なくなるまでは絶対に歌おうとは思ってますけどね。
JOE それはないな俺。声が出なくなる事はないな。
TAKA え、何でですか(笑)?
JOE だっておかしいもん。調子いいんだもん。
一同 (笑)
TAKA JOEさんめっちゃよう動きますしね、ライブでね。
JOE ハァハァ後で言ってるけどな。
TAKA ははは、息切れですか(笑)。あ、歌詞この間飛んでましたけどね!「悪いのは俺の方さ〜♪」って綺麗にまとめてましたけど。"うまいわ〜わざと歌詞忘れはったんやこの人" って(笑)。なんやろうなぁ、よくチャーリー・ワッツ(ローリング・ストーンズ.ドラマー)がいつも背中丸いんですけど、スティック持ってドラムセットに座るとシャキっとするっていう話があるじゃないですか。延命器具じゃないですけど、ギターとかボーカルマイクとかそういうのあるんじゃないかな、とは思いますね。
JOE ギターはボケないらしいよね、指動かすからね。
PATA あぁ、左手動かすからね。ボケ防止にいいらしいですよ(笑)。
TAKA そう、指先使うのはいいらしいです(笑)。
JOE おじいちゃんが胡桃を手で動かすよりも指をすげー早く動かしているからね(笑)。
PATA ボケ防止の為に日夜頑張ってます!
一同 (笑)
TAKA でも歌詞とか出てこなかったりしません? 昔の歌詞とか。全然大丈夫ですか?
JOE どっかの飲み屋とかで、気を遣ってくれてるんだかウチの曲とか流してくれたりしても気が付かない時あるね。「なんやこれ? 誰だっけ? ちょっと聞いた事ある」って。「誰だっけ? あ、俺じゃん!」みたいな(笑)。
PATA ある! よくある!
TAKA えー! リハして思い出すパターンですか? 普段は忘れてる?
JOE うん、急には出来ねーよ、昔の曲は。いっぱいあるもん。
TAKA 何枚アルバム出しているんでしたっけ?
JOE 14枚。
TAKA 14枚という事は少なくても140曲は書いたという事でしょう?
JOE まぁレコードにしてないものあるからねぇ。
TAKA でしょう? って考えたらねぇ、歌詞とかねぇ・・・
JOE 覚えられる訳がない!
TAKA うん、覚えられる訳ないですよ! ははは! 開き直った(笑)!
JOE ははは、久々のヤツはね(笑)。だから復習。自分コピーね。
TAKA しかもJOEさんの場合は、SIONさんのカバーとかありましたもんねぇ。
JOE あれは「やれ」って言われたの。(SIONさんのモノマネで)「JOE、オメーもそろそろ俺の歌を歌ってもいいぞー」って言われたので。
一同 (笑)
TAKA 半ば強制的ですか?
JOE ま、歌いたかったんだけどね(笑)!
TAKA あと歌詞を他の人に書いてもらってるのもありましたよね?
JOE アンジーの水戸くん(水戸華之介)とか。
TAKA そうや、水戸さんや! 人に書いてもらうと自分で書いたのとはまた違うから、出てけぇへんと思うんですよ。
JOE SION兄さんの歌ってる歌詞の世界は凄いから、それは絶対マネ出来ない。あれは "SION" という人の世界だから、すごく高度と言うか、温かかったりいろんな意味に取れたりとか物凄い歌詞だと思うんだけど、水戸くんと俺は同い年なのね、だいたいアンジーも同期なんだけど。俺は”俺が一番”だと思ってるからあんまり人の事って認めないんだけど、水戸くんは素晴らしい! 俺の中では天才だと思ってる。だから自分には書けない世界があるから水戸きんに書いてって頼んだんだけど、やっぱり素晴らしかったね。そういうのもやってて楽しいしね。
TAKA 昔JOEさんに「俺が一曲書いてやるよ、歌詞」って言われた事があって。
JOE ちょっと儲けようかと。
PATA も〜、台無しじゃん!
JOE うそうそ(笑)。
TAKA でもそんな臭いがプンプンしたので断りました(笑)。
一同 (笑)
TAKA うそうそ(笑)。JOEさんの世界は物凄く良いからホントにヤバイっすね。まだ書いてもらってないけど、将来的にはお願いしたいなとは思ってますね。でもまだ自分で書ける内は書こうかなと。
JOE でもパクッてるんだよ、俺の歌詞。
TAKA 違う、影響受けたんです! パクッてない! パクッてない!
PATA そんなネタが…
TAKA またね、僕が影響受けたであろう曲を、一緒にイベントに出た時にJOEさんやったんですよ(笑)!「横浜に行こう」っていうのが僕の歌詞にあるんですけど、それはJOEさんの歌詞にある「横浜までドライブしないか」っていうのと同じって先輩は言わはるんですけど、僕のは「横浜に行こう」です!
一同 (一瞬の間があって爆笑)
PATA  え、何が違うの(笑)?
JOE 自分で言うてたやん!「あの歌好きなんでちょっとパクらせたもらいました」って(笑)。
TAKA 「 影響受けさせてもらいました」って言いましたよ、僕! ホントに(笑)!
JOE まぁね、影響受ける事は勿論あるしね(笑)。ギターとかでもあるもんね。別にわざとパクる訳じゃないんだけど、"このフレーズがどうしても弾きたい" とかね。
PATA というか、後で聞いてて "あれ!? 好きだった曲にもしかしたら似てるかも?" とかはたまにある。
JOE しょうがないよね。さっきTAKAも言ってたけど、先人がいて俺らがいるわけで、何かに影響されてバンドやろうって思う訳じゃん? 何でバンドをやるかって言ったら、"ああいう風になりたい" っていう憧れが最初にあるわけで、何かしらずっと影響は受けているわけなんだよ。発明したわけじゃないからロックはさ。だからいいんじゃないかな。俺に影響受けてくれる人とかPATAちゃんに影響受けてくれる人とかTAKAに影響受けてくれる人がどんどん出てきてくれた方が俺らも嬉しいよね。
PATA うん、それは喜びだよね。
JOE そう!前すっごい嬉しかった事があったんだ。許可をちゃんと取って山口百恵ちゃんの「ロックンロール・ウィドー」をカバーしたんだよ。百恵ちゃんの曲って結構著作権とかうるさくて、規制がいろいろあって宇崎竜童さん以外でそれをメジャーで音源にしている人はいなかったのね。でもなぜか "良いよ" って言ってもらえてカバー出来る事になって。何でこの曲をカバーしたかったかと言うと、ライブで「ロックンロール・ウィドー」を歌ってる竜童さんがめちゃめちゃカッコ良かったんだよ。で、レコーディングする時は構成とかアレンジをガラッと変えてウチなりにして録音するじゃない? 元の曲とは全く構成が違うんだけど、俺とHARA(G.D.FLICKERS)がどっかで飲んでてそのまま「LOFTに飲みに行くかー」なんて言って、二人でフラ〜とLOFT行ったらまだライブやってたの。そしたらね、いきなり「ロックンロール・ウィドー」が始まって、全然知らないバンドなんだけど、ウチの構成でやってるのよ!
TAKA おーっ! すごい!
JOE 曲自体は有名だけど、その構成は俺たちが発明してたから「これってウチじゃん!」って。それはすごく嬉しかったり、オメー何勝手にやってんだよって(笑)。
PATA なるほど〜(笑)。
JOE ということは、俺は竜童さんが歌っているのをライブで聞いてカバーしたいと思ったけど、その人達はウチのCD を聞いてやりたいと思ってくれたんだと思うんだよ。
TAKA だからやっぱり先人があって自分がいるんですよ。さかのぼればブルースの人達とかね。繋がっているのは良いことかなと思います。モロパクは良くないですけど(笑)。幼少時代の頃とか憧れのバンドとかコピーしますもん、普通に。だから手癖で出てきますよね。同じ事は出来ないしオリジナルになってしまいますけどね、歌とかは特に。あ、真面目な話をしてしまいました(笑)。
JOE 結構良い話したんじゃないですかー。
PATA いいんじゃないですかねー。中身濃いですよ。まぁ難しい事分からないですけど、"ギター弾いてられればいいかなこの先も" と思っている今日この頃の石塚智昭でした。
TAKA カッコイイものを世の中に出していきたいな、というのはあるから、レコーディングして世の中に出す以上は責任持って自分の120%というか、一番良い声で歌えたらいいな、という気持ちと、それを聞いて感動してくれてコピーしてくれたりとか、俺もバンドやってみようかな、とか俺も歌ってみようかなとかいう人が増えていってくれれば、それはそれで底上げにはなると思うし。ただ生半可にはコピー出来ないぞ、と言いたいですけどね(笑)。カッコイイものを誇らしげに今まで通り出していきたいなとは思ってます。
JOE もはや業界には何の期待もしてないけど、LOFTでは時々やらしてほしい(笑)。ホント居場所があれば続けられるので、新宿LOFTにはそれをキープしていてほしい。あとは自分の好きな事をやるのがロックだと思うから、他の人がどうとかそういうのはないけど、さっきも言ったように憧れて始めたロックの何かにみんなが近づいていければ楽しいんじゃないの? っていう所ですかね。だからと言って日本全国中ロックに就職されても困るけど。
PATA それは困りますね(笑)。
TAKA あと、また5年後にこの対談が出来る事を期待しています。JOEさんは50歳だけど(笑)。
JOE ははは!!
PATA やばっ!!
JOE あんま変わんないって!
PATA 俺はまだ40 代で踏みとどまってる(笑)。
TAKA あと、僕もLOFTの要注意人物リストに入れておいて下さい(笑)。
一同 (笑)



■G.D.FLICKERS最新情報
G.D.FLICKERS.jpg
<LIVE ※全てイベント>
12/01(土) Asagaya Loft/A (JOEのみ出演)
12/10(月) 川崎CLUB CITTA'
<HP>
http://www.halfnote.co.jp/GD/

■PATA最新情報
PATA.jpg
<LIVE ※全てワンマン>
12/29(土) 新宿HOLIDAY (Ra:IN)
※来春 ライブ予定 (X JAPAN)
<RELEASE>
※来春ニューアルバムリリース予定!
<HP>
http://rain-web.com/ (Ra:IN)
http://www.xjapan.ne.jp/ (X JAPAN)

■Libraian最新情報
Libraian.jpg
<LIVE ※初ワンマン>
01/26(土) Shibuya DUO -Music Exchange-
<RELEASE>
12/12(水) 2ヶ月連続SINGLE CD 第1弾『Shangrila』
※TV大阪 "メッセ弾!" 12月エンディングテーマ
01/26(土) 2ヶ月連続SINGLE CD 第2弾『Rock'n Roll Circus』
※Shibuya DUOライブ会場当日限定販売
<HP>
http://www.libraian.jp/
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