
東名阪カップリングツアー「indiscriminate killing show」開催記念座談会!
“塩谷(12012)×藍(DEATHGAZE)×MANJ゛(Sel’m)”
7/30@名古屋ell.FITSALL、7/31@OSAKA RUIDO、8/3@新宿LOFTに開催される東名阪カップリングツアー「indiscriminate killing show」開催にあたり座談会が実現!!ツアーファイナルとなる新宿LOFTに集まり、ツアー開催を目前にその心境を訊いた。ビールを片手に男気あるバンドマン同士が、長年のバンド活動を振り返りその想いを語ったロングインタビュー!
(interview/新宿LOFT ほんだ)
“DEATHGAZE”
――DEATHGAZEは明日、代官山UNITにてツアーファイナルですね。今回のツアーはいかがでしたか?
(取材時 6/29)
藍:NEW ALBUM 「CREATURE」を引っ下げての全国ワンマンツアー21ヶ所、初めて20本を超えるロングツアーをやって、まだまだ僕らでは力の足りないところが多かったんですけども、今まで以上のものは出来ましたね。長いツアーだったんで得るものは大きかったかなぁーと思っています。
――具体的に得たものというと?
藍:このメンバーになってから3年が経つんですけど、メンバーの中で良いところ・悪いところを含めて、新たに見える部分が見つかったりしましたね。NEW ALBUM を中心ではあったんですけど、昔の曲も取り入れていたので曲に対する思い入れもあって、単純にライブっていうものがカッコ良くなったかなぁと客観的に見て思うようになりましたね。
――手応えのあるツアーだったんですね!
藍:ポジティブに考えると、もっと本数増やしても良かったかなって。ここで終わるのもったいなかったかなっていう風に思います。でも、もっと頑張らなきゃ次にこういうツアーは出来ないなぁと思いますね。
――次の展開はいかがですか?
藍:今年はライブをたくさんやろうって思っています。明日ファイナルが終わって、ひと月くらい空くんですけど、またイベントで全国ツアーを廻って、また冬もどんどんライブをやっていこうかなぁと。名古屋で夏に毎年やっているんですけど「DEATH SUMMER」というライブを今年は名古屋だけで3DAYSという地獄のようなライブをやろうかなと。
“Sel’m”
――新生Sel’mが始まりましたね!活動し始めてどうですか?
MANJ゛:楽しいっすよ!!これからどんどん悪いところも見えてくるだろうというか。今のところは和気あいあいと目指すところが同じところを向いている5人で一生懸命、試行錯誤をしながらやっている感じです。ライブが終わったら皆で部屋に集まって、指摘し合ってって。
――反省会は結構シビアな感じなんですか?
MANJ゛:藍さんとも言っていたんですが、”言い方”かなって。
一同:(笑)。
MANJ゛:ちゃんと相手を見ながら悪い空気にならないように、言いたいことをいう。そういうところって凄く大事だなって思うんです。
――活動休止されている間はどうされていたんですか?
MANJ゛:休止の間は、本当に鬱でした!
一同:(笑)。
藍:解りますよ!!痛いほど!!
MANJ゛:いろんなバンドさんがどんどん売れていくの見て、悔しいなぁ〜っていう。活動が止まってからメンバー集め始めたんですけど、今は本当に大好きなメンバーとバンドをやれている状態です。
――新しいメンバーとの出会いは?
MANJ゛:ヴォーカルの龍蛾は以前に対バンしたことがあって、記憶に残っていたヴォーカルで、メンバーを探している時に、“あっ!あのヴォーカルがいたな!“って思い出して、僕が目黒鹿鳴館のライブを観にいって、番号渡して、3日後に「うちで歌ってくれ!」って連絡したんです。
――元々、面識があった訳ではなかったんですね。
MANJ゛:全然無かったです。番号渡す時も「今度、関西で対バンしてください!」ってリーダーに渡さないで、ヴォーカルに渡しましたからね(笑)。僕も後悔したくなかったんで、”コイツだ!”って思う人間にストーカーのように(笑)。
じょんも、前にやっていたバンドを知っていて「うちでやってくれ!」って話をして、「やりましょう」って感じになりました。いろんなヴォーカルやギタリス
トと一緒にプリプロやったり、スタジオ入ったりしたんですけど決め手となる人がなかなかいなくて。やっと…という感じですね。
――決め手はなんだったんですか?
MANJ゛:“コレは良いもん持ってる“っていうところだけですね。あと、最終的には人間性ですかね。
いくら良い音楽やっていても人間性が…ってなると、こっちがしんどくなっちゃうんで。ビジネスとして割り切るのか、和気あいあいとやるのか、そこは難しいところなんですけどね。僕はやっぱり人間性を大事にして、皆で楽しみながらマジな話ができればと。
“12012”
塩谷:うちもメンバーの脱退があって、4人になって。今年、バンド自体は10年目になるんですけど今やっと、うちも3月にALBUM「12012」が出まして、バンド名の由来だったりする「人間の内面における凶器」「凶器所持」っていうところが、今やっと10年目にして出来始めて来たかなっていうところがあって。まっさらな気持ちでやっています。
――10年目にして突入したところで原点回帰という気持ちがあったということですか?
塩谷:”戻った”というよりは”やっと始まった”という感じですね。
MANJ゛:スゲー解ります。
塩谷:うちも紆余曲折がありまして。自分達が持っている”血の部分”である憤りや悲しみっていう、元々やろうとしていたところが曇っていたんですけど、それがキレイにとれて、本当にまっさらな状態に出来たかなってところがありますね。
――今後の展開としてはどんな感じですか?
塩
谷:そうですね。今年はいっぱいライブをやろうと。結構いろんなイベント出させてもらっているんですけど、とにかくどんどんいろんな人に観てもらおうって
時期です。まだアルバム出してからワンマンやっていないんで、20本くらいワンマンツアーに出たいって思っている今日この頃ですね(笑)。
藍:(笑)。

"「indiscriminate hilling show」開催”
――今回の3マン開催の運びをお伺いしたいと思います。
MANJ゛:バンドが止まった後、DEATHGAZEの
ライブを観にいかせてもらったりして、メンバー集まったら是非一緒に熱いライブやりましょう!みたいな感じで藍さんと話をしていたんですよ。それで、やっ
と動きだしたので、東名阪で一緒にやりませんか?って話をしたら、「待ってましたよ〜!」っていってくれて、その時凄く嬉しかったです。その時にもう1バ
ンドって思った時に、12012が頭にあって、それで声を掛けさせて貰いまして。胸を借りさせていただく感じで、兄さん方!!よろしくお願いします!!(笑)
――各バンドへどのような印象がありましたか?
MANJ゛:とりあえず12012は僕は怖かったですね。
藍:僕もそういう感じですね。
MANJ゛:雰囲気とかが徹底しているバンドさんなんで。
DEATHGAZEと
は昔からちょこちょこやらせていただいたりしていて、激しい!!っていう印象ですね。人間も良い人というか。マジでやるところはマジでやって、ふざけると
ころはふざけるっていうそういうのが、ちゃんと両立できる人達なので。「僕から連絡先教えてください」って言ったと思いますし。覚えてます?
藍:一番最初に一緒にやった時とか?
MANJ゛:そうです。藍さんが打ち上げでスゴイことになっていた時(笑)。
藍:なんかムチャクチャなこと言ってたような気がする……。
MANJ゛:いやいや(笑)。
藍:初めて一緒にやった時から良い意味でも悪い意味でもそっから全然変わってないですよね。お互いにやってることも、言ってることも。今回の3マンで東名阪っていうのも、どういう形でも良かったんです。ただ、Sel’mが復活したら絶対に出るっていうのは決めてて。今回の話があった時に「やりますよ!」っていう一言で。「今回は3マンで」って話があったので、もう一つはどんなバンドが来るんだろうって思ったら、12012で。「ほぉ!!」っていう。僕らは前からずっと「12012とやりたい」って言ってて。
塩谷:ホントっすか?!
藍:そうなんですよ!でもなかなか面識もないし、突っ込んでいくの怖いんで。
一同:(笑)。
藍:そういうのもあったんで、今回の3マンが決まったって聞いた時“どうしよう!”って。なんという3マンになったんだろうっていう!だから楽しみでもあるんでけど、全然気が抜けないというか、怖い!!怖いですね!!
――怖いというと?
藍:Sel’mは新体制になって音源もいただいたばっかりなんで、まだ全然わからないですけど、”爆発的な勢い”を持ってるっていうのは昔から解ってるんで。今回は、それがドンって出ちゃうイベントなので、嫌だなって!!
一同:(笑)。
藍:嫌だなって!!12012も昔から知ってて、”爆発的な勢い”でガンッといったバンドなんで……。やっぱり怖いんですよ!!
一同:(笑)。
藍:この3マンって本当、すっごく幸せで楽しいんですけど、怖いですね。出演順とかはまだ分からないですけど、ちょっと機材とかいじって、ミスするようにしようかなって思うくらい嫌ですね(笑)。
MANJ゛:そう言ってる藍さんの裏には、凄いものがあるんで、僕はそっちの方が怖いですね(笑)。
藍:このイベントって本当怖いよ(笑)。
塩谷:うちってイベントになぜか誘われないんですよ。いろんなバンドと絡みたかったし、いろんなお客さんに観てもらいたいんで、イベント中心でやりたいなって思ったんですけど。だから、今回の話をもらった時は、こういうの!こういうの!って思いましたね。DEATHGAZEは昔、藍さんがまだベースの頃に対バンしたことがあるんですけど。
藍:そうですね!僕らがカス中のカスだった頃ですね!!
一同:(笑)。
塩谷:名古屋でライブする時はDEATHGAZEだ!と思って、紹介してよって言ってたんですが、なかなか連絡がつかなくて。一緒にやりたいって思ってたんですよ。いろいろ見させてもらったりして、”本物な感じがするバンドだな”って思ってメチャクチャ絡みたいなって。
藍:お互いずっとそう思ってたんでしょうね。
塩谷:たぶん!本当ずっとやりたい!って。何度かお話させていただいたり、イベントあったら誘ってくださいと伝えてあったと思うんですけど、やっとタイミングが合ったんで楽しみですね。
Sel’mは、拓磨君ぐらいしか喋ったことがなくて。音は聴かせてもらって凄く男らしい感じのバンドだなって。じょん君は良いギターをしたコやなぁって思っていて、まさかじょん君をひっぱってきた!?っていうのはすごく意外やって。
MANJ゛:じょんは早弾きメタル野郎です。「早弾きだけは負けたくない!!」って言ってますからね(笑)。
塩谷:そうなんですか?
一同:へぇ〜!
塩谷:予想外です。良いの見つけてきたやん!って思いました。
藍:それは思いましたね。
塩谷:ヴォーカルさんはこの間ライブ観させてもらって、”声”が良いなぁって思って。”これはまだまだ伸びそうやなぁ”っていう感じを受けましたし、この勢いがある2バンドと一緒に出来るっていうのは楽しみで仕方ないですね。
“楽器との出会い”
藍:僕の場合だと高校卒業したぐらいに、バンドで生きていきたいなって思ってやり始めましたね。
MANJ゛:最初からベースですか?
藍:最初はギターをちょこちょこやっていたんですけど、まぁ…若かりし頃の理由で、ベースって弦が4本だし……。
塩谷:一緒や〜(笑)。
藍:雑誌で読んだんですよ。ギターっていろいろエフェクターがいっぱい…。べースは直で良いと。
MANJ゛:その時から、そんなことも考えていたんですか(笑)?
藍:そういう訳じゃないですけど(笑)。
パートは、どこでも良かったんですけど、ベースっていうのは独特の場所もあって楽しいなーっ思って始めましたね。最初はドラムやりたいと思っていたんです
けど、家の環境じゃできないので、ギターとかベースを弾いていましたね。歌はカラオケとかも好きでしたし、曲を書いたりするのも好きだったんで、バンドを
プロデュースするような感じで活動をしていて。で、当時のヴォーカルが飛ぶっていう事件がありまして。”自分がやりたい曲をやるんだったら歌ってみようか
な”っていう気持ちでヴォーカルになりましたね。でもそこから3年ぐらいは苦しんで、”なんて大変なパートに来ちゃったんだろう“っていう(笑)。今まではバンドのプロデュースっていう感覚がすごく強かったんですけど、フロントマンとして、バンドのヴォーカルとしてっていうのを考えだした時に、凄く大変だな〜っていうのがありましたね〜。
MANJ゛:当時のインパクト凄かったっすもん。
藍:インパクト重視でした(笑)。それで生きていけるって思っていました(笑)。
――塩谷さんは何がきっかけでベースに?
塩谷:デカイ音と低い音が好きなんですよ。生で見たとき、自分に一番響いたのがベースの音で。女でいう“子宮に響く”じゃないですけど(笑)。ホント体に感じる音だなって思って一番べースが好きですね。あと、弦も4本やし(笑)。
MANJ゛:俺は兄貴の部屋にドラムセットがあったんですよ。田舎だったんで、バンバン叩いても文句いう人もいなくて。菊池英二さん(THE YELLOW MONKEY)の男らしいドラムを見て始めましたね。ノリでドラム始めて。”叩けるんじゃねー?俺、ドラム出来るじゃん”っていう感覚で、ずっと来ちゃったんでバイヤーです(笑)。
一同:(笑)。
“理想像”
藍:理想っていうのがハッキリと無いんですよね、正直。”こういうヴォーカリストになりたい”っていう憧れもなくヴォーカルになっちゃったんで。自分にしか出せないものっていうのを得ていきたいいうのは思いますね。俺、死ぬ間際に、“俺こうだったなー”って思えれば良いかなぁぐらいに。”今思うことをやりたいな”という感じですかね。だから歳とかも考えずにまだまだ何かやりたいなっていう。
塩
谷:うちはバンドの音楽がよりヘヴィになってきたんで。もうちょっとこういう風にやらないといけないなぁとか、逆にこういうこと出来るんじゃないかなぁと
か考えていますね。あと5弦ベースデビューしたのが今年なんで、今はソコですかね。ベーシストとしては、他の人と違う自分らしいベースが弾けているかなと
思います。まだまだ突き詰めていかないと。目指すものは結構みえています。
MANJ゛:Travis Barkerっ
ていうアーティストが大好きでそういうスタイルになりたいなぁと思ったんですけど、その人のソロのドラムが好きなんですけど、俺はバンドのドラムなので
ちゃんとバンドに合わせて出るところは出る、立たせるところは他のメンバーも立たせるっていうのを勉強しています。ドラムは心臓なんで、お客さんをノらせ
るのもドラムだと思うんでその辺を勉強中ですね。まぁヴォーカルもやりたかったんですけどね。
――そうなんですか!?
MANJ゛:ヴォーカルやりたかったですね。数年前BUCK-TICK のライブに行ったら、一発でやられましたね。
藍:今からでも出来ますよ!
MANJ゛:じゃ!ヴォーカルで!!
一同:(笑)。
MANJ゛:いや、でも龍蛾にはかなわないんで。龍蛾の後ろで叩きます。
“バンド内での役割”
――それぞれにバンド内での自分の役割ってなんだと思いますか?
MANJ゛:
僕はライブも事務的な話もミーティングにしても、きっかけを作る人間だと思っています。何かやろうっていうのもズバズバ言えて、それに対して答えてもらっ
ている。そのディスカッションをやって、じゃあコレやろう、アレやろうってきっかけを作る役目なのかなぁと思っています。
藍:
僕はリーダとしてやってきて、今フロントで曲も書いたりしていて、単純に親みたいなものかなと思ってはいますけどね。ヴォーカリストとしていうのであれ
ば、僕ら遠慮なく爆音なんですけど、それに負けない歌を歌わなきゃなというのはありますね。自分一人でも更に良いライブがもっともっと出来ちゃうっていう
ぐらいの気持ちでいたいなというのは思っていますね。
塩
谷:メンバーに求められているものは解りますね。俺の場合は曲なんですけど、メロディやったり歌モノの部分やったりコードの部分とか。あと自分がひっぱっ
ているバンドとも思っていないんですけど、音楽の理論的な部分と別に全員が思いっきりできるバンド、同じところを見れるような環境を僕が作れれば良いかな
と。
“ツアー”
――ツアーは好きですか?
一同:好きです!!
MANJ゛:ツアーずっとやりたいです。
藍:レコーディングとか大嫌いです(笑)。
塩谷:ライブしないとチーン…チーン…ってします(笑)。
MANJ゛:そうっすね。ライブやってツアー廻ってる方が生きている感じがします。でも、今チロ♀(猫)がいるんで行きたくないですけどね。
一同:(笑)。
――ツアー中にステージに立ちたくなくて逃げたくなるようなようなことはありませんでしたか?
藍:あ〜。あったなぁ…。
MANJ゛:俺はないですね。今までで一回も無いですね。
藍:カッコイイですね。これからですよ(笑)。
一同:(笑)
塩谷:ヴォーカルやったら、喉の調子がよくないとかあるんじゃないですか?
藍:そうですね。喉がかれて声が出なくても知らねぇよっていうのはあるんですけど、もう本当バンド嫌だっていうぐらいの時期もあるんですよ。。基本ずっとポジティブで、いろんな嫌なことがあっても「まぁ知らねぇよ」って言ってやれてたんですけど。
MANJ゛:それは具体的にどうしてそうなるんですか?
藍:そういう時はなんでしょうね。たぶん、バンドじゃないところからだと思うんですけど。
一同:あ〜。
MANJ゛:スゲーわかります。それ。
藍:私生活も上手くいっていない。バンドに求めるものも得られない。やりたいことも全部出来ない。なのに、やりたくないことをやらなきゃいけないっていうのが積み重なって。そういうのでいっきに鬱に入る時が人間だとあるんですよね。一時期、半年くらいそういうのがあったんですよ。その時はもうステージ立ってもすぐに帰りたい。今考えると凄く申し訳ないですけど。
――歌ってるときは忘れられているんですか?
藍:そうですね。でもライブ終わった瞬間に、一目散に帰りたいんです。誰の顔も見たくない、喋りたくないっていう、鬱病ぐらいの時が一時期あって。それがツアー中だったんですけど、ツアー終わった後、吹っ切れて良かったんですけど、そういう時期もあるんですよ。皆もこれからありますよ!!
塩谷:バンドがブレている時で、進んでる向きが「俺どこに向かってんねん!」って時はステージに立ちたくなかったですね。基本ライブは好きなんで、そういうときもライブ終わって酒飲んで「まっいっか」ってなりがちやったんですけど、俺らも落ちてる時はステージ立ちたくなかったですね。
“長くバンドを続けていて”
藍:今、僕らも良い時なのかも知れないですけど、やっぱり長年やっていると良いところも悪いところもあって、でも結局どうなっても戻ってこれるんじゃないかって。
MANJ゛:バンドって、結成してもすぐ解散してしまうような人達も多いですけど、長く続けてノウハウをわかってきた上で、初めてバンドの大切さ、ライブの面白さが解ってくるんですよね。
藍:やっと、ボンヤリ解ってきたっていうのが正直なところで。
MANJ゛:いろいろありますよ。急に出てきて、「ちくしょー売れやがって!」とか。
藍:「ちくしょー売れやがって!」とか、何万回思っていることか(笑)。
MANJ゛:「絶対負けねぇ」っていう!
藍:××××××?(笑)
MANJ゛:いやいや違う違う(笑)。お客さんをたくさん入れられるバンドのメンバーって、並大抵の気持ちじゃやってないと思うんすよ。ほんとに。
藍:わかりますよ。でも楽しいんですよね。そうやって、ああでもない、こうでもないってウダウダウダウダいったりするの (笑)。正直なとこいろいろありますからね!!何回も原点に戻ったりするんですよね。
塩谷:”長くやってるバンドあるある"みたいになってます(笑)。
――長年やってきて、貫いてきたものって何でしょうか?
MANJ゛:俺が持ってる”頭の中にあるコレをやれば絶対行けるんだよ”って自分の中で確信があるから続けれてるっていうところもあるんでしょうね。後は意地とプライドです。
藍:カッコイイっす。若い頃に思っていた自分の理想の中では、もう売れてるんです。売れてこういう形っていうのがあるんですけど、歳を重ねてもまだその理想はあるんですよね。絶対的に"コレがこうだ"みたいなものは変わらずあるんですよね。
MANJ゛:そういう集団が3マンをやるっていうこの日がヤべーっす!!
一同:(笑)。
藍:だから嫌なんです(笑)。
塩谷:帰ってきた(笑)。
MANJ゛:また戻ってきました(笑)。そういう藍さんが一番怖いんです。
藍:いやいやいや。何言ってんですかもう。あのヴォーカル…何でしたっけ?
MANJ゛:龍蛾です。
藍:龍蛾…。ボッコボコにしますよ。
一同:(笑)。
藍:裏で。
MANJ゛:これ書いてくださいね!!
藍:いやいやいや!!スッゲー仲良くなろう!
MANJ゛:可愛がってやってください。
藍:もう本当良いメンバー入った。「うわっ!むかつく!!」っていうのが正直な感想でしたもん。
一同:(笑)。
MANJ゛:そこでそう思ってもらえるっていうのは本当嬉しいですね。
藍:そうなんですよね。Sel’mの曲はもう知ってるんで、このメンバーがいて打ち出してくる曲って多少の幅が広がっても、根本は変わらないと思うんで、そこに”こういうメンバーが乗ってくるのか”って思うと、曲聴かなくても解るんですよ。危機感というか。だから本当に嫌なんですよ(笑)。
塩谷:今、Sel'mノッてるやろうからなぁ〜!
藍:今のうちですよ!潰すの!!
一同:(爆笑)。
塩谷:手を組んでやっつけようって!
MANJ゛:絶対書いてくださいね!!(笑) 兄さん方の胸を借りる気持ちでいくんで。
藍:常にハサミとか持って!(笑) シールドとか切れるように!
MANJ゛:それ、当日じょんの音が本当に出なかったら……。藍さん!?って(笑)。マジでやったって!!(笑)
一同:(笑)。
MANJ゛:一番、危機感じてるのはウチですからね。相当練習もしてるし、やっぱり皆上手いじゃないですか。上手いし、ずっとやってきたメンバーで”自分たちの打ち出すもの”をしっかりやってるバンドなんで、僕らも早く固めようって気持ちでツアー廻ってたんです。
藍:そうですね。僕らもそこそこのライブして…とか甘えがあると危険なんですよね。だから、ヤルかヤラレルかぐらいの覚悟なんですよね。
MANJ゛:スゲー怖い顔してる!!
一同:(笑)。
MANJ゛:目、笑ってないっすよ!!
藍:ちょっとでもヘタしたら、コーンって持ってかれるって言う危機感あるんですよ。
塩谷:確かに和気あいあいって感じではないですね。
MANJ゛:お〜!!怖ぇ〜!!怖ぇ〜ぞ!!
藍:皆そう思ってるってことですよね。それが良い形になるんじゃないかなぁと。どのバンドにとってもマイナスにはならないっていうのは、もうわかってるんで。どれだけプラスに持っていくかっていうのを皆がそれぞれ思っていて、どうくるんだろうって。
MANJ゛:ちゃっかり2バンドのカバーやりますからね!
――そうなんですか?!
MANJ゛:嘘です(笑)。
一同:びっくりしたー!!(笑)
藍:セッションとかの話しも無かったですからね。”コレ本気だ”って思った。
MANJ゛:やりますか?セッション!!
藍:えっ…あっ、じゃあ俺ドラム叩きます!最近練習してるんで!
塩谷:そういうノリ?(笑)
一同:(笑)。
塩谷:良いぶつかり合いが出来そうな気がしますね。
MANJ゛:本当そう思います。打ち上げも楽しみです!
藍:そういう部分はそういう部分で楽しみですね!絶対打ち上げやりましょうよ!
MANJ゛:絶対やります!新宿LOFTは朝までオッケーなんで!
“新宿LOFTの思い出やイメージ”
MANJ゛:メチャクチャありますよ!新宿LOFTっていったら、群馬にいた頃からLOFTでやりてぇ〜って思ってきたし、いざ一番最初にやった時って何も覚えてなかったりするんですけど。やっぱり貴重な日本のライブハウスだと思います。
――12012さんはこの間の5月10日が初出演でしたよね?
塩谷:そうなんです。この間が初めてなんですよ。名前は昔から知っていて。黒夢のイメージがありました。実際ステージ立ってみたら、”本当ロックなハコ”やなぁって。何で今まで無かったんやろうって。ずっとやりたかったですね。
藍:ワンマンとイベントと出させてもらいましたけど、”危険なハコ”っていうのが一番のイメージで、ロックですね。実際やってみたら、”何かココだったら火吹いても良いかな”ぐらい思えるぐらいの、そういう不思議なものがありますね。言い方悪いですけど、ムチャクチャやっても許されるんじゃないかっていうのはありますよね。だから何かバンドが“ヘヴィでロックで魂で”っていうようなバンドには何か目覚めさせてくれるような空間というか。実際ワンマンの時にLOFTでダイブして、足の骨折ったんですけど。
一同:(笑)。
藍:そういうハコです!やっちゃったなぁ。
“ライブを重ねる上で”
MANJ゛僕らは今のメンバーではツアー始めたところなんで、個人個人というよりかは、バンドとしてこうやったらカッコ良くなる、こうやったらお客さんゾクゾクするんじゃないかっていうのを言い合って、って感じですね。自分のポジションをしっかりやるっていうのは当然のことです。それよりもこう、5人で他人同士が指摘しあって良いもの作ってるって考えでやっています。
塩谷:当たり前のことですけど、一本一本ですよね。ライブで曲が育つっていうのは分かるんですけど、ツアーファイナルで最高のライブじゃなくて一本目から最高のライブがしたいですね。
藍:僕も同じように、バンドとしてはやっぱり”最高”っていうのを更新していくっていうのがやっぱり一番で、ツアーに向う時には個人的にアレもコレもっていうのは出来ない性格なんで、ツアーでは絶対に”ココまではいきたい”っていうのはなんとなく掲げて、それに向かえるようするっていうのはありますね。
――次の3マンではどういう風に見せたいですか?
MANJ゛:やっぱり、今の見せられる一番最高なところを見せたいですね。やっぱり対バンが濃いので、うちの売りはココですっていうのをしっかり提示できるように、自分らのステージをちゃんと見せたいと思います。
藍:何見せましょう。
MANJ゛:ケツ見せましょう!!
藍:そんなのはいつでも(笑)。
一同:(笑)。
藍:3バンドとも長い経歴がありますし、隙ってやっぱないと思うんですよね。Sel'mが新体制だといっても隙って無いと思いますし、”こんな3マンがあったんだ”っていうライブにしたいですね。全バンドが一番じゃないと成り立たないのかなって思えます。だから出来ればキャンセル…(笑)。
一同:(笑)。
MANJ゛:キャンセル料頂きますけど(笑)。マネージャーの方に言った方がいいですか?
藍:あ〜!!(笑) 相乗効果で、全部のライブが、スゴイ良いライブになればなぁって思いますね。一年後に全バンドがガーッていってるっていうのが見えちゃうんで。そういうライブがしたいなって思います。
塩谷:3バンドともアルバム作って、一番良いタイミングで一番激しいぶつかり合いができる3マンやと思うんで、お客さんにはどのバンドのファンとか関係無しに、その空間の雰囲気を楽しんでもらえたら良いなぁと思うんですけど、自分ら的にはもちろん一番とりたいなと。一番とるつもりでやりたいです。
―― 「一番とる」出ました!
藍:どのバンドもそう思っていますし、その時のバンドがどのぐらいの動員だというよりも、一年後が怖いですね。そういう感じがして嫌です(笑)。
一同:(笑)。
藍:なんか始まる気がしますね。
MANJ゛:あーそうですね!!
藍:2年後、3年後、5年後が怖い。ずっといつまでもついてくるなぁって感覚で。
MANJ゛:じゃあキャンセルします!!(笑)
藍:あ〜!!頑張ります!!