
master+mind+R第6弾!
アツシ+カタル(ニューロティカ) + 和乃+琉華(しゃるろっと)
アーティストでありエンターテイナー。
ジャンルのど真ん中に位置するニューロティカとしゃるろっと。
全員が初対面で、お互いのライブもDVDでしか観た事のなかったこの2バンドだが、
相通ずるものを感じたmaster+mind実行委員会の猛烈なアピールによって、
奇跡の対談&対バンが実現した!
(text:どうきょうみゆき)
お互いのDVDを観て…
アツシ ずっとLOFTから言われてたんだよね、「一回ヤラせて」って。あ、違った。「一回一緒にやってほしいっ」て。
一同 (爆笑)
アツシ ごめんなさい(笑)。だいたいLOFTでは何かあると、すぐうちに振ってくるんだよ、ニューロティカはかませ犬的な存在だから(笑)。
カタル とりあえず出しとけ! みたいな(笑)。でも俺、しゃるろっとのDVD観て、ちょっと納得しましたよ。ニューロティカとしゃるろっとが一緒にやったらいい、っていうのには。あ、そういう事か!と。DVD面白かったし。
アツシ 最初は確か断ったんだよね。正直な話、何で知らないバンドと一緒にライブやらなきゃいけないの? って。でも本当にすごく熱心にずっと誘われてたんで、これは何かあるんじゃないかと思ってね。それを探りたいと思って今回出演を決めたの。で、しゃるろっとのDVD観たら、コントとか入ってたから嬉しかった。俺、ああいうの大好きなんで、ああいう事できるバンドと仲良くなりたいなって。
カタル うん、コントは勿論面白いんだけど、ステージも“見せるステージ”で、ヴォーカルの和乃君もちゃんと踊ったりしてたし。うちは踊れるようで踊れてないんで、観て勉強してもらいたいなと(笑)。
一同 (笑)
アツシ 今度出たいね、DVDに。特別ゲストか何かで(笑)。
カタル あの制服は着たいよね(笑)。
一同(笑)
和乃 俺はニューロティカのDVDを観せていただいた時に、間が凄いなと思いました。正直な話、勉強になるなと。ヴォーカルとしてもそうですし、うちもコーラスが多いんですけど、コーラスが上手いな、とか。
カタル いやいやいや(笑)。
和乃 いや、本当に!
琉華 俺の中では「パイパイモンキー」が強烈でした。あれを聴いたおかげで、他の曲を覚えてないです、その印象が強すぎて。“パイパイモンキーって何だろう?”ってずっと悩まされてましたよ。
一同 (笑)
和乃 単純に言ってしまうと、勉強になりましたね。
琉華 なりますね。ある意味、吸収出来る部分がいっぱいある。今後堂々とパクっていこうかと。
一同 (爆笑)
アツシ 全然問題ないよ(笑)。
カタル 逆に俺らもパクると思うから(笑)。
和乃 そうだ! 壁をキックして移動する曲あるじゃないですか。あれは毎回やってるんですか?
カタル 「ロックンロールクレイジーラン」かな? そう、あの曲は走らないといけない曲。
和乃 俺はあれが一番衝撃的な動きでした。走りながらもちゃんと弾いてますもんね?
カタル そう、あれはね、昔はもっとちゃんと弾けてたの。最近は走る事に一生懸命になってきちゃって、弾けなくなってきちゃって、どうしようかと思ってる。
一同 (笑)
アツシ あの曲はなぜか走るんだよね。何でかよく分からないけど昔から走っちゃってる。
カタル じゃ、8/24にやりますか! あ、でも最近あっちゃん膝痛いって言っちゃってるしなぁ。
一同 (笑)
アツシ ところで、DVDにも入ってたけど、ああいうコントとか、バカやってOKなんですか?
和乃 やはりヴィジュアル系の中で言うと、“ちょっとふざけてんの?”っていう印象は多いみたいですけどね。
アツシ ヴィジュアル系の人達ってあんまり素顔とか明かさないもんね。
和乃 そうですね。なのでしゃるろっとは珍しいバンドではありますね。
アツシ ヴィジュアル系の中で誰と仲良いんですか?
和乃 うーん。
琉華 あ、友達いないっす。
一同 (笑)


エンターテイナーとしての心掛け
和乃 俺は“なるべく飾らないように”という感じですかね。あとは他のヴィジュアル系のバンドを意識はするんですけど、さりげなく違いを出すとか、そういうのを心掛けてますね。発言にしても、例えば“これは言わないだろうな”というのを選びながら言ったり。特別な位置にしゃるろっとを持っていくような感じを常に心掛けていますね。アツシさんはどうですか?
アツシ 僕は、やっぱりなるべく飾らないような感じで…。
カタル あれ、どっかで聞いたような!
一同 (爆笑)
アツシ まあ、他のパンクバンドとはちょっと違うような感じでやってますね。ホントそうだね。最初はマネから入るんだけど、徐々にオリジナルになっていけばいいかなと。ま、やってる方も観てる方も楽しめればいいかなと。それ以上はないと思うし。
カタル うん、うちらは“ニューロティカというものを見せ切れる、やり切れる”のが一番なんで。演奏も歌もMCも含めてね。だから極端な話、「今日演奏良かったね!」と言われるより「今日ジャンプ高かったね!」って言われた方が嬉しいかな(笑)。そのぐらい見せ切れたらいいな、と毎回思ってますけどね。LOFTだとLOFTの中での見せ方というのがあるので、その場その場でいろんな見せ方が出来たらいいなと。
アツシ でもみんなそうなんじゃないかな。やっぱりちょっとヘソ曲がってるような感じじゃないと生きていけないもんね、この世界。ちょっと変わってるようじゃないとね。
和乃 そうですね。ヴォーカルとしては、“歌心を大切に”って思ってます。集中してても、フと気付いたら歌う事だけに集中してたり、パフォーマンスしてたらパフォーマンスする事だけに集中してたり。まだ自分は良いバランスに持っていけるレベルじゃないので、まずは心を大切にしてますね。例えばピッチが完璧で心も籠もっていたらOKなんですけど、自分はまだそれが出来ないので。だったらピッチを重要視するんじゃなくて、伝える方を重要視した方がいいんじゃないかなと。
アツシ 勉強になりました!
一同 (笑)
アツシ 俺はさっきと一緒だね、ヴォーカルとしても楽しい感じでやれればいいかなと。それ以上言っちゃうと企業秘密になっちゃうからね!
一同 (笑)
アツシ でもライブという空間を一緒に楽しんでいただければそれでいいかなと。ニューロティカはそういうバンドだと思ってるし。
カタル そうだね。ベーシストとしては、うちのバンドはベースだけ弾いていればいいっていうバンドじゃないんでね、ベース弾きながらいろんな事をやらなきゃいけないんで(笑)。それが総合的に上手く流れると、“ベースが上手く弾けなくても今日は上手く動けたな”という日もあれば、“動けなかったけどちゃんと弾けました”って日もあるし。うまくバランス良く出来るといんですけど。それがさっき言った「見せ切れたかどうか」っていう所に繋がるんですよね。いろいろ考える事はありますね。どうですかね?
琉華 どうなんですかね?
カタル ベースをちゃんと弾こうと心掛けてます?
琉華 心掛けてはいますけど、うちはメンバーが5人で、サイドにギター2人、真ん中にヴォーカルがいて、俺はちょうどその1歩後ろに下がっている立ち位置なので、みんなの事が見えるわけじゃないですか。だからその動きを見ちゃうんですよね。
カタル あぁ、周りの動きをね。
琉華 ええ。当然“楽しもう”っていう気持ちはあるんですけど、どこかで冷静な自分がいるんです。みんなの動きを見て、“あっちに行ったからこっちが空く”とか、常に監督みたいな気分ですよ。
カタル ははは!
琉華 というのがずっと昔から続いているんで、それを変えようとは思わないし、逆にそれをもっと良くしようとも思わないんですけど、欲を言えば、俺の動ける範囲がもっと広くなればいいかな、というぐらい。ベースとしては特にないですね。
一同 (笑)
琉華 “ノリが出せればいいかな”という考えなんで(笑)。
カタル 俺も非常に近いです(笑)。


担当パートで良かった事
和乃 ヴォーカルで良かったと思う事はあまりないですね。あ、一番人気が出そうなポジションな事ぐらいですかね。
一同 (笑)
カタル それが一番だねぇ!
琉華 いいなぁ!
和乃 でしょ? でもヴォーカルやってると他のパートに魅力を感じてしまうというか、“俺ドラマーになれば良かったな”とか“ベースかっこいいな”とか“ギタリストになってみたいな”とかそういう欲が出てしまうというか。歌う事に対する嬉しさはあるけど、ヴォーカリストで良かったと思った事はまだないかも知れないですね。
アツシ 良かった事かぁ…。それが生活みたいになっちゃってるから、良かった事とか悪かった事とか出てこないなぁ。うーん、ないなぁ。
カタル ないのぉ?(笑)
アツシ うーん、ない。多分歌ってなかったらこんなにモテてなかったなという事ぐらいかな(笑)。
一同 (笑)
アツシ やっぱりモテたいからバンドやり出したんだし。でもこれだけ長くやってると本当に生活みたいなモンになっちゃう。ライブ終わってお客さんが「今日のライブ楽しかった!」って言ってもらえたらそれが一番かな。それが一番嬉しいよね。“良かった”というより“嬉しい”。うん、“良かった”とは思わないな。
琉華 じゃあ、みんな“思わない”って事でいいんじゃないですか?
一同 (笑)
和乃 ベーシストで良かった事はないの?
琉華 ないっすよ、やっぱり。
アツシ あっ、ライブで会ったバンドマンが一番最初に俺に挨拶してくれるのは嬉しい。ほら、ヴォーカルだからさ。
カタル そう、みんなとりあえずあっちゃんに挨拶するんだよね(笑)。まぁ、あっちゃんはヴォーカル以外考えられないからねぇ。楽器弾けないしねぇ(笑)。
アツシ うん。あ、もっと下のレベルで考えるといろんな芸能人と会えるって事かな。
一同 (爆笑)
カタル 俺もベースやってて特に良かった事はないかなぁ。“バンドやってて良かった”とは思うけど。だってたまに“何で俺ベーシストなんだろう?”って思う時もあるもん。
琉華 何でベーシストになろうと思ったんですか?
カタル いや、ベーシストになろうと思ってなったわけじゃなくて、元々ギタリストだったんだけど、「ギター弾けるんだったらベース弾けるでしょ?」って言われてバンドにベースで入って、ライブハウスに出るようになったのがキッカケなの。その時にちょうどあっちゃんと知り合ってるから、あっちゃんは俺の事ベーシストだと思ってると思うけど(笑)。だからライブの動きにしても曲書く時にしてもギターの方が良いし。だから“何で俺ベーシストなんだろう?”って思う。ギタリストだった方がもっと動けるしね。またあんまり「ベーシストっぽい」って言われないんだよ。それが良かったり悪かったりするんだろうけど、ロティカの場合はそれで有りなのかな、という気もするし。俺が大人しく弾いてもどうかな、と思うし。


ライブとオーディエンス
和乃 俺、安定感がないんですよ、ライブに。お客さんのノリにめちゃくちゃ左右されるんですよ。そこは影響されちゃいけない所なんでしょうけど。そこでノラせたら嬉しいとかはあるんですけどね。言ってしまえば、ライブでのお客さんは、“女を落としにいく”みたいな対象(笑)。対バンする事が多いんですけど、常に“どうやってあそこの女落とそうかな”と考えてます。
琉華 ああ、他のバンドのお客さんをね。俺は逆に客がいなければいない程燃えるんですけどね。いつも“今日のイベントはこれぐらい入るだろう”的な予想を勝手にするんですけど、それが逆に“少なっ!”と思った時に“なんだよー”って絶対にならないんですよね。なぜか分からないですけど。逆にすんげー一人で気持ち的に盛り上がってしまう。すんげー盛り上がって弾いてめちゃめちゃ客を煽っても、あっちはすんげー冷静な顔でこっちを観てる時もある。それを観て逆にもっと燃えるんですよ。
カタル 分かるなぁ。また客少ないのもそうだけど、いっぱいいるのにアウェイな感じもあるよね。今年ね、某ヴィジュアル系と対バンした時に、ほとんどがそのバンドのお客さんだったから、あっちゃん出てきた時にみんなポカーンとしちゃって。もうそれが面白くて(笑)。後ろ向いてる子とかいるの、俺の目の前で! “すげー!”と思って。もう面白くてその状況が。
琉華 それは燃えますねぇ!
カタル うん、楽しくなっちゃって(笑)。昔、スカパンクと一緒にやり始めた頃にそういう状況があって面白かったんだけど、その状況が久しぶりに来たんで“これは楽しいな!”と思ってたら、あっちゃんも張り切っちゃってて(笑)。“本当にどういう状況でもやるなこの人は”と思った。目の前で下向いてたオレンジの髪の子の前でしゃがみ込んで何かやってたもんね、あっちゃん(笑)。
琉華 “俺は今、ベースをお前の為に弾いてるんだぞ!”って弾いてんのに、シカトされると“オイ!”ってなる(笑)。「チクショー、どうやったらコイツは聴くんだろう?」って思う。
カタル そうそう! それで俺は面白がりながらも頑張って弾いてたら、そのライブで初めてロティカ観たっていう子が物販に来て、「ロティカ観て大好きになりました!」ってこの前言われたの。“勝った!”と思った。
一同 (笑)
カタル うん、ちょっと満足した(笑)。まぁ、でも観る観ないはお客さんの自由だからね。それはしょうがないと思うし、そんな状況でも腐らずにやれる自分らが楽しいなと思う所もあるし。そういう所はうちらは押し付けないし。楽しくやろうぜっていうのが基本にあるので。ね? あっちゃん?
アツシ ・・・うん。
一同 (???)
アツシ いや、3人が言っていた事は、ちょっと威張るわけじゃないんだけど、俺はもう超越してるからさ。
一同 (爆笑)
アツシ いや本当に! (笑) お客さんとはライブでも家族みたいな感じなんだよ。顔見て“今日アイツ来てねぇなー”って。“あれ? 今日どうしたんだろうな?”って、そっちの心境になっちゃってるから。もう俺は神の域に達してるからさ(笑)。本来だったら“今日客取ろうぜ!”ってそういう状況も楽しいんだけど、それも踏まえて、その上をいっちゃってるからね、俺の場合。
一同 (笑)
アツシ 何て言うのかな、ライブが一つの家族みたいな感じ。一つの集まりっていうか。そっちの方にいっちゃってるから、考えがね。
カタル なんか宗教掛かってきたな(笑)。
アツシ うん、最終的にはライブで歌詞を朗読してやろうかなって。
一同 (笑)


コスチューム&メイクの意味
アツシ 俺は基本的にパンクやロックがやりたくて始めたんだけど、がなり声とか出なくて、革ジャンも持ってなかったから、周りとはちょっと違う事をやろうかなと思ったの。その時にピエロになったのかな。客とかにぶん殴られるかな? と思ったんだけど、それが逆にウケちゃって。モヒカンのヤツとか俺のピエロで踊ってダイブしてたりしてたんで、こういうのを求める人もいるのかな? って思って、じゃ、俺はこういうロックを始めようと。その前に俺の大好きなARBの石橋凌が、バンドをやろうとする人たちに対して「外国のマネしちゃいけない。アイドルみたいに売っちゃいけない。事務所が金使って売り出すのはロックじゃない」って言ってたのを雑誌で読んで、その3つが頭の中にあったから。そしたらピエロになっちゃったの。
一同 (爆笑)
カタル 分かんない。繋がらないでしょ?(笑)
アツシ 話としては繋がらないんだけど、俺としては俺の神様の石橋凌さんが言ってたこの3つを外したらピエロになっちゃったの(笑)。あとややうけライダーとかね。
カタル サーフボードとかスイカマンとか。
アツシ そうそう、基本的に“人をビックリさせる”という所から入ってるからね。
カタル 基本出落ちだからね!
一同 (爆笑)
カタル みんなメイクは自分でやるの?
和乃 いや、メイクさんにやってもらってます。
カタル メイクさんか。だってこの人(アツシ)のメイク俺がやってんだよ! だから俺がいないとこの人はピエロにもなれないの。
一同 (爆笑)
アツシ そう、白塗りのまま(笑)。
カタル いいなぁ、メイクさんいて。
和乃 アツシさんのメイクにはどのぐらいの時間が掛かります?
カタル 5分から10分。
和乃 いいなぁ!
カタル でもどんどん早くなってきてる。適当になってきちゃってる(笑)。
和乃 ははは!
アツシ しゃるろっとはメイクの人に5人一人ずつやってもらってるの?
和乃 そうですね!
カタル 地方のライブの時はメイクの人に来てもらうの?
和乃 そうですね、最近は。以前は自分達でやってたんですけど。
カタル それはいいなぁ。
和乃 まぁでも時間は掛かりますけどね。
カタル そうだよねぇ。メイク綺麗だもんね。
琉華 メイクって凄いですよね!
カタル でもあんまり変わらないよね。たまにビックリしちゃう人とかいるじゃん。「こんなんだったの?」って(笑)。
和乃 ヴィジュアル系バンドの写真って顔が真っ白だったりするじゃないですか。それがうちはあまりないんですよ。だから写真写りが悪いってよく言われますよ。
琉華 アツシさん以外の他のメンバーさんはメイクしないんですか?
カタル した事もあるけどね、企画とかで。でも汗かくじゃん。ツライじゃないですか。
一同 (笑)
カタル まぁ、真ん中にピエロがいるわけだから、俺等はどうしたらいいんだろう? って一時期悩んだ時期も結構あるんだけど、最近はそういうの全然気にしてなくて、「あっちゃんと仲間達」でいいかなって(笑)。
アツシ 前に松山でライブやった時に、オープニングとして俺以外の3人でインストの曲をやったんだよ。その時は地元のバンドと対バンしてたんで、初めてロティカ観る人が多かったんだけど、3人がスーツ着てやってたから、みんな「うわぁ! すごいカッコイイ!」って見入ってたの。でもインスト終わって俺が出てきた瞬間に「キャーッ!」ってみんな言って逃げて行ったんだよ。
一同 (爆笑)
アツシ あれは笑ったな。結局その子達、2、3曲目に恐る恐る前に来て写メで俺の事撮ってたよ(笑)。・・・あの、変な意味じゃなくて聞いていいですか?
和乃 はい、どうぞ!
アツシ しゃるろっとは何で化粧するんですか?
和乃 いやぁ、一番最初に興味持ったのがヴィジュアル系だったというだけです。まぁヴィジュアル系で始めたから、ずっと化粧しててもいいのかな、と。パターン的にだんだん薄くなっていくってのもありますけど、でも“ヴィジュアル系だったじゃん”みたいな。まぁそれはそれでいいんですけどね、今の段階ではまだメイクしていたいかな、と。でも“落としたい”という気持ちもなくはないので、そこは複雑な所ですね。“ヴィジュアル系だから一応メイクしてる”みたいな感じで、そこまで拘りはないですかね。
琉華 衣装とのバランスもあるんで、“このメイクじゃなきゃダメだ“とかはないですけどね。一応ヴィジュアル系の枠でやってるので、綺麗に見えれば特に拘りはないですね。
和乃 制服に関しての始まりは、ヴィジュアル界隈で制服を着てるバンドがいなかったからですね。それから氣志團さんやTMレボリューションの人とかバーン! と行きましたからね。だから最近どうしようかな、と・・・。
琉華 どんだけ俺等出遅れたんだ? と。
和乃 なので、そこら辺は悩んでいるという感じですかね。5番煎じぐらいになってきますからね、だんだん。ただ制服は日本だとほとんどの人が通ってくる道というか、学校というものも絶対行くものだと思うし。なのでテーマ的にも、恋愛にしても喧嘩にしても友情にしても、青春時代として通ってくるものだと思うから、やりやすいというのはありますけどね。
琉華 やりやすいし、共感しやすいし。
カタル 衣装は誰が作ってるの?
和乃 メーカーさんだったり、人に作っていただいたり。
カタル そうなんだ。いや、いいなぁと思ってね。制服気になっちゃって(笑)。
一同 (笑)
和乃 ただデメリット的にはまだ大人の歌は歌えないというか。「バーでバーボンテキーラベイベー♪」みたいな、そういうのはちょっとまだ無理かな、と。
琉華 一応未成年なのでね(笑)。
アツシ あぁ、そうかぁ。
カタル でも制服すごい可愛いなと思う。羨ましかった。いいなぁ! って(笑)。
和乃 じゃ、8/24で是非!
カタル 着たい! すごい着たい! 制服着た事ないからね、俺ら。
琉華 もう各自家にいっぱいありますから! それ持ってきます!
アツシ 俺、ちょっと違う制服ならいっぱい家にあるんだけどー、って。
一同 (爆笑)
アツシ ごめんなさい(笑)。でも話を聞いてたら深いよね。あの、こういう事あまり言わないんだけど、ピエロの顔には、右に星と左に涙が書いてあるんだけど、それは“こっちに希望でこっちに君の涙を僕は受け止める”っていう意味なんだよ。恥ずかしいからあんまり言わないんだけど、さっきから話がなんか深いんで、ちょっと負けちゃいけないと思って言ってみた。
一同 (爆笑)
アツシ でもそういう思いもあるんだよっていうね。まぁ子供の頃じゃないけど、いつまでもピエロシンドロームで行こうと。
カタル ははは。もうあっちゃんにはね、出てくるだけでみんな泣いちゃうぐらいの人になってもらいたいね!「あっちゃん見てたら泣けてきちゃう」って。
アツシ 「あっちゃん大丈夫かなぁ?」って泣くんでしょ?
一同 (笑)


今後へ向けて。今後はぶっ潰す?
カタル しゃるろっとは今後どうしていきたいと思ってる?
和乃 今の段階で言えばしゃるろっとをもっと世間に知ってもらいたいですね。
琉華 単純に言えばそうですね。個人的には海外に行きたいですけどね。
和乃 何で?
カタル 海外は行きたいよねぇ!
琉華 行きたい!
和乃 ライブで?
琉華 ライブで!
和乃 あぁ、ライブでね。行ってらっしゃい!
カタル ははは! 同じだねぇ、あっちゃんもそういう人。
琉華 そんなものなんですよ、ヴォーカルなんて。
一同 (笑)
琉華 この間、バンドでブラジルに行ったんですけど、そこで味を占めたんでしょうね、僕は。もう“ノリが何でもいいんだー!”って思って。
カタル へぇ!
琉華 お客さんは外国の方なんで、日本語の歌詞を理解出来ないわけじゃないですか。だから“とりあえず楽しんどけ!”みたいな感じのノリで来るんですよ。そういうのって日本だとあんまりないじゃないですか。
和乃 ただ、ニューロティカさんのライブの映像を見るとそういうタイプの方って多いですよね。
琉華 そうなんだよ!
和乃 本当に楽しむ気でいる。しゃるろっとってヴィジュアル系の中でもジャンル的にど真ん中にいるんですけど、しがらみが結構あって、単純にライブを楽しんでいない人もいるし、楽しもうという気がない人もやっぱり多くて。純粋に楽しませる空気を出せたらいいなと思うんですけどね。だってニューロティカさんのDVD見たら超面白そうでしたもん。女の子はお客さんの上にいるしね!
カタル ははは、なるほどね!
琉華 そんなのは有り得ないんで、こっちでは。
和乃 羨ましい部分もありますね。
琉華 「ああいうのは好きじゃないから見ない」とか、中にはそういう人もいますもん。
和乃 そう、さっきの後ろ向いてるパターンですよね。そういうのはどのジャンルにもあるんだろうけど、それがヴィジュアル系になると、もっとギスギスしてるような気がしてならないんです。それはバンド側から変えていった方が良いのか、文化になってるからしょうがないのか分からないですけど、そこは変えたいとは思ってます。
アツシ ちょっと違うかも知れないけど、20年前のLOFTって殺伐とした雰囲気があったから、俺もそこで“ピエロでいいのか?”って悩んでいた時期もあったんだよ。でもその殺伐とした雰囲気を消しちゃったのは、良い意味で言うと俺らニューロティカだと思うんだよね。うちのお客さんがLOFTのバーに飲みに来たりして、今までの雰囲気がガラッと変わっちゃったんだよ。殺伐としてたのに明るい雰囲気になっちゃったの。だから“これでいいのかな?”って悩んだ事もあったけど、“これが自分の役目だったな”と今ようやく思えるようになったんだよね。あの殺伐としてた雰囲気はすごい楽しかったから、LOFTに対して申し訳ないなっていう気持ちもあるけど、今となっては“これで良かった”と。
和乃 じゃLOFTのパイオニアなわけですね?
アツシ うん、それを言わせようとしたんだけどね!
一同 (爆笑)
アツシ でもそれと同じ事だと思うんだよね。だからすごく分かる。そういうのって誰かが崩さないと始まらないもんね。
和乃 そうですよね。
アツシ でも、崩さなくちゃ始まらない事もあるけど、崩さずして始まっていく場合もあるしね。難しい所で一慨に言えないから、今度俺がセーラー服着てステージ出てぶっ壊してやるっ!!
一同 (爆笑)
アツシ うちはみんなぶっ壊してるからね! スカブームぶっ壊して、青春パンクぶっ潰して。
カタル あ、「ぶっ潰して」って言った今?
一同 (爆笑)
琉華 「潰してやりたいんだけど!」みたいな感じですか?(笑)
アツシ そう(笑)。でもお笑いはちょっと手強かったね。
カタル 手強いねぇ。
アツシ お笑いとメロコアはちょっとまだね。でも今年はヴィジュアル潰しに行ってんだよ。ノイズ(宇宙戦隊NOIZ)でしょ、メトロノームでしょ、キボウ屋本舗、アイクル(愛狂います。)とか。
和乃 ほー!
アツシ でもちょっとねぇ、潰してるつもりが潰されてる感じだよ(笑)。
カタル そう、やられちゃってる!(笑)
一同 (笑)
アツシ うちも結構ヴィジュアルで呼ばれるのが多いんですよ、なぜか。
和乃 じゃ、今回もしゃるろっとを潰すつもりで?
アツシ 今回はまだライブ前でしょ? だから今回は一つ宜しくお願いします。
一同 (爆笑)
アツシ でもその後何かの取材が来たら「潰した」って言っちゃうかもしれないけど(笑)。
一同 (爆笑)
アツシ しゃるろっとのお客さんは若いんですか?
琉華 若いですね。この間、3歳の子から手紙もらいましたからね。中にお母さんの翻訳も書いてあって(笑)。
カタル それはすごいねぇ!(笑)
和乃 まぁリアルに言うと、中学生ぐらいから40代ぐらいまでですかね。
アツシ 中学生も? すごいなぁ!
和乃 でも基本的には20歳前半ぐらいが多いですかね。ニューロティカのお客さんも若いですよね?
カタル うん、若い子もいるし、子供連れてくるお母さんもいるし、幅広いと言えば広いですよね。
和乃 男性ファンも多いですよね?
カタル うーん、でも言う程はそんなに多くないかなぁ。女の子の方が多いかな。
和乃 しゃるろっとは男性ファン全然いないですからね。
琉華 たまに地方とか行くと、前の方でサラリーマンの男性の方とかすごいノリノリでいるんですよ。そういうのを見ると「なんだ、コイツは? すっげーな!」って思ってすっげー楽しいっす。
和乃 男がいると逆に不思議な感じになりますね。でもすっごい嬉しい。お化粧してるので取っ付きにくい部分はあると思うんですけど、男性にも届いたらいいなとは思いますね。


8/24イベントへ向けて/異文化コミュニケーション
アツシ 両方のお客さんは今回お互いを初めて見るだろうからね、せっかくだし最後まで見てもらいたいよね。俺らがいろんなバンドと対バンしてるのは、うちのお客さんはもう家族みたいなもんなので、そのお客さんに、俺らが思う楽しいバンドを見てほしいからっていうのがあるからなんだよね。その意味も込めて、今回のタイトル「俺達いつでもロックバカ」なんだよ。うちらも仲良いんだから、お客さんも観て楽しんでいただければいいなっていう主旨の企画なの。この企画で一番最初にロリータ18号と氣志團とGELUGUGUとうちで回った時に、うち以外はみんな初めて会うバンド同士のツアーだったんだけど、最後は打ち上げでみんな泣きながら「ホント良かったよ!」って抱き合った。それが嬉しかったね。それで一番最初の打ち上げで「博多に深夜1時で前乗りで飲みに行くんだったら行こうよ!」って言ったら、その時も全員来たのね! それで俺もう泣いちゃって。
カタル そう、初日から(笑)。
アツシ それで“じゃ、二軒目行こうかな”って思ったら誰も付いて来なかった。
一同 (爆笑)
アツシ まぁでもそういう意味合いの企画なんですよね。
カタル だから当日はみんな帰れないよ?(笑)
和乃 いいですよ。コーラでいつまでも(笑)。
一同 (笑)
和乃 でもそういうのもいいですね。うちは打ち上げっていうものがないんで。
アツシ え? みんな飲まないの?
和乃 飲むメンバーもいるんですけど、打ち上げっていうシステムがないんですよ。
琉華 たまに地方とかでライブ終わって次の日がオフの時とかに、井上さん(NERVE代表)に連れられて飯を食いに行くとか、それぐらいですかね。
アツシ 8/24はどうします?
琉華 いいですよ!
アツシ うちは頭おかしいっすよ!
和乃 あ、マジですか?(笑)
カタル だってうちは打ち上げの為にライブやってるようなものだから(笑)。
アツシ そう、相当おかしいですよ頭(笑)。牛丼早食い大会とかもあるし。
和乃 そういうのは燃えますねぇ!
一同 (笑)
カタル 散々盛り上がって撤収した後に、LOFTのスタッフの皆さんが床をモップで掃除するの(笑)。俺ら「ホントすいません!」って謝ってね。
アツシ そう、きったねぇのな!
琉華 打ち上げはLOFTでやってるんですか?
カタル ライブがLOFTの時はね。
琉華 それは便利ですよね! 前にLOFT出た時も確かそうだった。じゃ8/24は打ち上げも楽しみですね!
カタル もう張り切ってるから。あっちゃんが色んな企画考えてるから(笑)。
アツシ ははは!
琉華 終わったら昼になってるんじゃないか?
一同 (笑)
和乃 もうお酒はガンガン飲まれるんですか?
アツシ うちはそうだね、全員飲みますね!
和乃 うちは一人だけかな強いのは。あ! そういうのもあるかもしれませんね、打ち上げやらないのって。
アツシ ガーゴイルのヴォーカルのKIBA。KIBAちゃんも一滴もお酒飲めないんだけど、うちの打ち上げに来たら「面白かった、面白かった!」って言ってたよ。
琉華 彼(和乃)はコーラで酔えるんで。
カタル あ、それはいいね(笑)。
和乃 場に酔うみたいな感じですかね(笑)。でも打ち上げって怖い印象があったんですよね、俺達がバンド始めた頃って。だから打ち上げ行ったら“潰されるかやられるか”みたいな。
アツシ やられるって掘られちゃうの?
一同 (爆笑)
和乃 いやいや、暴力的な(笑)。昔そういう話を聞いた事があったんで、「もう打ち上げはやめようね」ってなったんです。
カタル うちらは逆にライブ終わって飲んでそこから仲良くなってっていう感じだからね。
アツシ そうだね。打ち上げに来て、「今度一緒に対バンさせて下さいよー」って言われてイベント決まっちゃうパターンが多いし。
カタル そうだね、だいたいいつも酔っぱらって決めてるよね。だから逆に打ち上げ出ないで帰っちゃうバンドだとなかなか仲良くなれない。嫌だっていうわけじゃなくて、仲良くなるチャンスがないんだよね。
和乃 あぁ、そうですよね。確かにキッカケはないかもしれないな、俺達。
琉華 バンドの友達ってほとんどいないですしね。一部知り合いとか友達とかがいるメンバーはいたりしますけど、バンド単位での交流っていうのはないですね。
カタル 良いキッカケなんでね、これで交流していけたらいいよね。
和乃 はい、本当ですね!
カタル せっかくこういう機会が出来たわけだし、僕らも凄い期待してるというか。今まで観た事ないもの観れるし、僕らも吸収したいぐらいなんで。制服も着てみたいし(笑)。新しい出会いで、新しい付き合いの始まりのような気がするんで、それを凄く楽しみにしてます。
アツシ それで上手くいけばね、うちら系のバンドのイベントの中に遊びに来ていただいたり。
和乃 あ、是非是非!
アツシ で、しゃるろっと系のイベントの時にうちら呼んでもらったり。ま、放置プレイ大好きなんで(笑)。
一同 (笑)
アツシ ね、そうやって繋がっていけたらいいかなと。
琉華 今の段階で予想出来るのは、いろんな意味で8/24はやばいライブになるんじゃないかという感じですね。まぁ、これ読んでいる人は暇だと思うんで、読んでいる暇があったら「チケット買いに行けよ!」って言いたい。
一同 (笑)
和乃 バンドのライブに通っている方って人それぞれだとは思うんですけど、中には極端な方もいるかなと思うんですよね、例えばヴィジュアル系だったらヴィジュアル系だけって。そういうのを一回飛び越えに来ていただければなと思うんですよね。ある意味、異文化コミュニケーションだと思うんで、良い悪いは別にしろ、違う世界を知ってる方はそのまま楽しんでいただいて、違う世界を知らない方はその空気に触れてみてはいかがかな、と。個人的にはこんな機会を作っていただいて大変有難いんですけども、ニューロティカさんのDVDを観て僕はもう緊張しています。
一同 (爆笑)
道京 せっかくだし当日この2バンドでセッションやりません?
アツシ やりますか!「紅」!
一同 「紅」!?
カタル なんで「紅」?
アツシ 逆に新しいファンが来るかもしれないし!(笑)
カタル 誌面で発表しとくんだ?(笑)
アツシ そうそうそう(笑)。
カタル でもせっかくだし何かやりましょうか!
和乃&琉華 是非!!

■ニューロティカ 最新情報

<LIVE ※全てイベント>
8/01(金) ディファ有明 ※「ATTITUDE」上映記念
8/09(土) 心斎橋キングコブラ
8/10(日) 徳島ジッターバグ
8/12(火) 博多FRUM Be-1
8/14(木) 川崎CLUB CITTA'
8/21(木) 福島アウトライン
8/24(日) 新宿LOFT
9/06(土) 神戸スタークラブ
9/07(日) 心斎橋キングコブラ
9/14(日) 浜松窓枠
9/15(月) 八王子三崎町ヨーロービル
9/19(金) 新宿LOFT
9/21(日) 新潟ジャンクボックスミニ
9/22(月) 仙台ジャンクボックス
9/26(金) 甲府コンビクション
9/28(日) 名古屋ダイアモンドホール
9/29(月) 渋谷ラママ
<RELEASE>

DVD「NEW ROTE'KA × LOFT 200」発売中!
値段:¥6,000(Tax in) 品番:LOCD-003〜004
※200回目の新宿ロフトという伝説的ライブを収めたDVDが初回生産限定のスペシャル仕様で発売中!残りは店頭在庫のみ!見つけたら即ゲット!
<HP>
http://www8.big.or.jp/~roteka/
■しゃるろっと 最新情報

<LIVE ※全てイベント>
8/17(日) 埼玉会館ホール
8/24(日) 新宿LOFT
<HP>
http://www.charlotte-club.com/